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概要:今年初の取引となった3日の米株式市場で電気自動車(EV)大手テスラ株が12%以上急落した。需要低迷に加え、物流の問題で納入台数が予想を下回ったことが嫌気された。
今年初の取引となった1月3日の米株式市場で電気自動車(EV)大手テスラ株が12%以上急落した。バンコクで昨年12月撮影(2023年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[3日 ロイター] - 今年初の取引となった3日の米株式市場で電気自動車(EV)大手テスラ株が12%以上急落した。需要低迷に加え、物流の問題で納入台数が予想を下回ったことが嫌気された。
この日の取引では時価総額が500億ドル近く減少。失った時価総額は米自動車大手フォードの時価総額にほぼ匹敵する。
モーニングスターのアナリスト、セス・ゴールドシュタイン氏は「テスラは依然として堅調だが成長が鈍化する局面に入りつつある。景気減速の影響をさらに受ける可能性が高い」と述べた。
複数のアナリストは、競争激化と世界的な需要低迷でテスラ株が今後数カ月、一段の圧力に見舞われると予想している。
3日には少なくとも証券会社4社がテスラの目標株価と業績予想を引き下げた。納入台数が予想を下回ったことや米中での販売促進に向けて追加のインセンティブ付与を決めたことが背景。
この日の下落率はS&P総合500種指数構成銘柄でトップ。
テスラの時価総額は、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が米ツイッターの買収を完了して以降、約3700億ドル減少。マスク氏が買収資金を調達するためテスラ株を売却したことや、同氏がツイッターの経営に時間を割かれるとの懸念が株価下落の一因となっている。
同社が発表した第4・四半期(12月31日まで)の納入台数は40万5278台と、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の43万1117台を下回った。物流を巡る問題や需要懸念の高まりなどが要因という。2022年の納入台数は40%増加したが、目標の50%増には届かなかった。
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