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概要:株式相場が再び下落する中で、クレジット市場に避難先を求めるトレーダーが増えている。
株式相場が再び下落する中で、クレジット市場に避難先を求めるトレーダーが増えている。
短期物を中心に高格付けの証券が選好され、世界の投資適格級クレジットファンドには年初から700億ドル(約9兆6000億円)が流入した。同期間の流入額としてはEPFRグローバルがデータを取り始めた2017年以降で最大だ。
ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのクロスアセット・マクロストラテジスト、チャーリー・マケリゴット氏は「米財務省短期証券(TB)や投資適格級の短期の社債を保有すれば、夜も安心して眠れる」として、わざわざ不安定な株式に手を出す理由があるだろうかと問い掛けた。
マケリゴット氏は個人的に、株式ファンドのポートフォリオで25-50%を優良企業の短期社債にしている運用者を複数知っているとも語った。
Resilient IG Bond Flows
Inflows have continued for 10 consecutive weeks
Source: EPFR
高インフレと利上げ継続の決意を固める米金融当局という環境下で、最も「ましな」資産配分を選ぶことが運用者の課題になっている。株式相場はこのところ軟調で、債券はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言による圧力に直面、現金資産は価値の目減りに見舞われている。
議会証言するパウエル議長
Source: Bloomberg
ゼネラリ・インベストメンツのマクロおよび市場調査責任者、トマス・ヘンペル氏は「短期的には現金と投資適格クレジットが最良のポジションだ」と述べた。「もっとも、素晴らしいパフォーマンスというわけにはいかない」と付け加えた。
S&P500種株価指数は7日、パウエル議長のタカ派発言後に急落し、2月上旬に付けた高値からの下落率は4.6%に達した。EPFRのデータによれば、米株ファンドからの4週間の流出額は106億ドルに上る。
クレジット投資のリスクは、長期の債券の場合、金利上昇時の損失にさらされることだ。高格付け債への期待にもかかわらず、ブルームバーグの指数によれば年初来のトータルリターンは1%に満たない。指数を構成する平均的な銘柄の利回りは5.3%で、期間は約9年。
マケリゴット氏は社債への配分について「短期の戦術的な避難場所だ」と指摘し、株式市場からの「お客さん」は株式相場が持続的に上昇すればすぐに社債を売る可能性があると警告した。
勇敢な投資家はさらに利回りを求めて投機的格付けの社債に手を出すかもしれない。アライアンスバーンスタインの債券共同責任者、ガーション・ディステンフェルド氏は、低格付けの債券は今後数年、株式に対して競争力のある投資先になるだろうとの見方を示した。
「同じような投資をするなら株式市場より債券市場の方が、はるかに低いリスクで同等のリターンが得られると考える人がいる」と話した。
しかし、今のところ人気があるのは高格付け債だ。このおかげで高格付け債のスプレッドは歴史的な水準に縮小した。相対的なバリュエーションよりも絶対的な利回りを投資家は重視している。
米投資適格社債、約3.7倍と旺盛な需要続く-生保などが利回りに注目
ブルームバーグがまとめたデータによれば、3カ月物の米財務省短期証券(TB)と投資適格債のスプレッドはわずか0.7%で、先月には過去最小を付けた。それでも「投資適格債のテクニカルは依然として魅力的に見える」と、インサイト・インベストメントの投資スペシャリスト、ジル・ヒルツェル氏は述べた。
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