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概要:ドイツ銀行に関係する証券価格の最近の急変動は、同行のファンダメンタルズが要因でなく、金融投機による動きだとクレディ・スイス・グループの元最高経営責任者(CEO)、ティージャン・ティアム氏が指摘した。
ドイツ銀行に関係する証券価格の最近の急変動は、同行のファンダメンタルズが要因でなく、金融投機による動きだとクレディ・スイス・グループの元最高経営責任者(CEO)、ティージャン・ティアム氏が指摘した。
ティアム氏はマイアミビーチで開かれた会議で、「ドイツ銀について何が起きているか教えよう。ユーロ市場の終了後、投機家はクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)をショートにし、CDSスプレッドを拡大させる。その後ドイツ銀が破綻に向かいつつあるという記事が出る。それから流動性が非常に低い米国預託証券(ADR)市場に入り、そこでポジションを取って大金を稼ぐ」と説明した。
「実体経済で起きていることと、基本的に金もうけが目的の人々が取るポジションは、本当に区別する必要がある」と同氏は語った。
2020年初めまでクレディ・スイスのCEOを務めたティアム氏は先週の英紙フィナンシャル・タイムズへの寄稿で、UBSグループによる救済合併が決まったクレディ・スイスの苦境に衝撃を受けたと明らかにしていた。
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