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概要:[ニューヨーク 11日 ロイター] - クレディ・スイスが先月に年次報告書の公表を延期した問題で、この原因となった財務報告の不備の深刻度を巡り米証券取引委員会(SEC)と何カ月もやりとりがあったことが分かった。
4月11日、クレディ・スイスが先月に年次報告書の公表を延期した問題で、この原因となった財務報告の不備の深刻度を巡り米証券取引委員会(SEC)と何カ月もやりとりがあったことが分かった。チューリヒで4日撮影(2023年 ロイター/Pierre Albouy)
[ニューヨーク 11日 ロイター] - クレディ・スイスが先月に年次報告書の公表を延期した問題で、この原因となった財務報告の不備の深刻度を巡り米証券取引委員会(SEC)と何カ月もやりとりがあったことが分かった。
クレディ・スイスは3月に、過去の財務諸表についてSECから「直前の問い合わせ」があったとして、年次報告書の公表を延期していた。
しかし、11日にSECのオンラインデータベースに公開された往復書簡によると、SECがクレディ・スイス幹部に最初に問い合わせをしたのは22年7月だった。
クレディ・スイスが3月9日に年次報告書の公表延期を発表すると経営不安が強まり、株価は上場来安値近辺に沈んだ。市場の動揺が広がる中、同社はSECとさらに1週間やりとりを続けた。
問題となったのはキャッシュフロー計算方法に同社が加えた変更と、内部統制の不備を監査委員会や株主に開示する必要があるかどうかだった。クレディ・スイスが21年度、22年度について「会社全体の重大な弱点」は存在しないと判断したことについて、SECは説明を要求。「重大な弱点」は内部統制上の最も深刻な不備と見なされている。
その後のやりとりを経て、ディクジット・ジョシ最高財務責任者(CFO)は3月12日の書簡で、財務報告に関する内部統制に「重大な弱点」があると報告する方針を表明。株主に公表したのは同14日で、その翌日にスイス国立銀行(中央銀行)が同行への流動性供給を発表した。
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