ＦＲＢにはまだ利上げ余地、引き締めは終盤＝クリーブランド連銀総裁

[ニューヨーク ２０日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は２０日、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）にはまだ利上げの余地があると述べるとともに、昨年から行ってきた積極的な金融引き締めが終わりに近づいていることを指摘した。

纽约（路透社）——克利夫兰联邦储备银行行长洛雷塔·梅斯特周四表示，美联储仍有加息空间，结束了去年以来的激进货币紧缩政策。

オハイオ州アクロンで行われた講演で、メスター氏は「製品市場と労働市場の双方において、需要は依然として供給を上回っており、インフレは依然として高すぎる。インフレ率を２％まで持続的に低下させるためには、今年は金融政策を一段と制限的な領域へと進める必要があるとみている」とした。

梅斯特在俄亥俄州阿克伦的一次演讲中表示，“产品和劳动力市场的需求仍然超过供应，通胀仍然过高。未来，我们认为有必要在今年将货币政策转向更严格的领域”

一方、需給の不均衡は改善傾向にあり、利上げの累積的な影響がみられることから、「引き締め局面は始まりよりも終わりにずっと近い」とも指摘した。また、利上げ幅は経済次第だとした。

但他也指出，紧缩阶段“比开始更接近尾声”，因为供需失衡正在改善，加息的累积效应已经显现。他还表示，加息将取决于经济状况。

メスター氏は今年の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で投票権を持たない。

梅斯特不会在今年的联邦公开市场委员会（fomc）会议上投票。

また銀行問題を巡っては、金融環境の引き締めに拍車をかけ、ＦＲＢの政策判断に影響を与え得ると指摘。政策運営に「慎重」である必要性を指摘した上で、こうした金融情勢の変化は「金融引き締めと同じ方向に働く」と述べ、ＦＲＢは「今後の金融政策の適切な道筋を調整するため」状況を把握する必要があるとした。

他表示，银行业问题可能会刺激金融状况收紧，并影响美联储的政策决定。他指出在执行政策时需要“谨慎”，他说货币条件的这种变化将“与货币紧缩的方向一致”，美联储将“调整未来货币政策的适当路线”。我需要了解情况。

失業率については、現在の３．５％から４．５─４．７５％に上昇するとの見通しを示した。インフレ率は、年内に３．７５％まで鈍化し、２０２５年にはＦＲＢの目標である２％に回帰するとした。

他说，失业率预计将从目前的 3.5% 升至 4.5-4.75%。通胀预计到年底将放缓至 3.75%，并在 2025 年回到美联储 2% 的目标。

講演後の質疑応答では、ＦＲＢの行動を受け成長率が大幅に低下しても、景気後退（リセッション）を回避する公算が大きいと確信しているとし、「無論、ソフトランディング（経済の軟着陸）がわれわれの目指すものだ」と語った。

在演讲后的问答环节中，他表示，他有信心，即使美联储的行动导致经济增长急剧下滑，也有可能避免经济衰退。这就是我们的目标，他说。

成長率が１％を大幅に下回る可能性もあるとしつつも、完全な経済の縮小は免れる見通しとし、たとえ景気後退に陥っても、経済の回復力を踏まえると、深刻な景気後退にはならないという認識を示した。

尽管增长率可能会远低于 1%，但很可能会避免全面的经济收缩，而且即使发生衰退，鉴于经济的弹性，也不会导致严重的衰退。