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概要:今月、新たに1億ドルを調達した。
グロッシアーの価値は12億ドルに。
Reuters
3月19日(現地時間)、ビューティー&スキンケア・ブランドのグロッシアー(Glossier)は新たに1億ドル(約110億円)を調達し、同社の価値は12億ドルになったと、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
CEOのエミリー・ウェイス(Emily Weiss)氏が会社を立ち上げたのは2014年。ウェイス氏が2010年に始めたブログがきっかけだった。
グロッシアーはインスタグラムを通じて、客に直接メイクグッズを販売することに成功している。グロッシアーには190万人以上のフォロワーがいる。
グロッシアーは、世界の美容業界を支配しようとしている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、同社は3月19日、投資ラウンドで新たに1億ドルを調達し、同社の価値は12億ドルになったと発表した。
創業者でCEOのエミリー・ウェイス氏が会社を立ち上げたのは2014年。「Into The Gloss」という人気ブログを4年間運営した後のことだ。ウェイス氏は伝統的な美容小売業を根本から覆し、190万人以上のフォロワーがいるインスタグラムを通じて、客に直接メイクグッズを販売することに成功している。
美容がテーマのブログをウェイス氏はどうやって十億ドル超のビジネスへと変えていったのか、振り返ってみよう。
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スライドショー
ウェイス氏は、ニューヨーク大学で美術を学ぶため、18歳でニューヨークに引っ越してきた。ファッション・美容業界での最初の一歩は、在学中に始めた雑誌『ティーンヴォーグ』での週3日のインターンシップだった。
2005年7月7日、ニューヨークにある『ティーンヴォーグ』のオフィスで。右がウェイス氏だ。
AP Photo/Mary Altaffer
Source:Fashionista
2007年に大学を卒業すると、ウェイス氏は短期間、『Wマガジン』でファッション・アシスタントとして働いた後、『ヴォーグ』へ移った。
2007年9月、ニューヨークで開かれたイベントで。
Getty/Patrick McMullan
Source:Fashionista
ファッション・アシスタントとして仕事をしながら、ウェイス氏は美容をテーマとした自身のブログ「Into The Gloss」を立ち上げた。
Getty/Patrick McMullan
Source:Fashionista
このブログでウェイス氏は、キム・カーダシアンやカーリー・クロスといったセレブに、彼女たちの美容法について率直なインタビューをしていった。
Getty/Patrick McMullan
Source:Business Insider
ブログは美容好きの間であっという間に人気となった。彼女たちはウェイス氏の投稿に対して、自身のさまざまな商品を使った体験をコメントし、他の読者に提案していった。
Instagram/Into The Gloss
Source:Business Insider
ブログに専念するため、仕事を辞めることを決めたウェイス氏は、友人で同じく出版業界で働いていたニック・アクセルロッド(Nick Axelrod)氏にエディトリアル・ディレクターにならないかと声をかけた。
ウェイス氏とアクセルロッド氏(右)。2013年、ニューヨークにて。
Getty/Jennifer Graylock
Source:Business of Fashion
ウェイス氏はブログを刷新し、投稿数を増やした。すると、サイトのトラフィックは3倍になった。
2012年、ウェイス氏。
Getty/Charles Eshelman
Source:Business of Fashion
ブログの基盤は、プロダクト・フィードバックだ。ウェイス氏は読者が本当に欲しいものを作るための“豊富な情報”という武器を手に入れた。
Getty/Lars Niki
2013年、会社はベンチャーキャピタル(VC)から200万ドルを調達した。ウェイス氏は当時、調達した資金でエディトリアル、テクノロジー、デザイン担当のスタッフを新たに8~10人雇いたいと語っていた。
その1年後、グロッシアーが誕生。
Glossier
ブランドを立ち上げる4週間ほど前から、ウェイス氏はインスタグラムでグロッシアーに関する情報を出していった。立ち上げから1週間で彼女のフォロワーは1万8000人を超えた。
Getty/Paul Morigi
Source:The Wall Street Journal
インスタグラムのインフルエンサーやセレブたちが、グロッシアーを使った自身の写真とメッセージを拡散していった。グロッシアーは当初、フェイシャル・ミスト、保湿液、ファンデーション、クリームの4商品のみを販売していた。「メイクしていない」かのような仕上がりを目指していた。
モデルのカーリー・クロス。
Emma McIntyre/Getty Images
Source:Karlie Kloss Instagram
会社の立ち上げから1カ月後、グロッシアーはVCからさらに840万ドルを調達した。
グロッシアーの成功の裏には、ウェイス氏のブランド・アイデンティティーへのコミットメントがある。
Facebook/Glossier
「ブランドは本当に、本当に重要。それが全てといってもいい」と、ウェイス氏は2016年、Business Insiderに語った。
グロッシアーは一貫してピンクを基調とし、多様な女性のミニマルなメイクアップというイメージを打ち出してきた。
だが、そのビジネスモデルの最も重要なポイントは、顧客によるフィードバックのシステムだ。
それぞれの商品の下に顧客のフィードバックがついている。
Glossier
同社のプロダクト・チームは、ユーザーのフィードバックをもとに商品の開発などを行っている。
2016年から2018年の間にグロッシアーは2度の投資ラウンドで7600万ドルを調達し、ニューヨークのショールーム(その後、旗艦店に生まれ変わった)とロサンゼルスの店舗、2店舗をオープンした。
ニューヨークの旗艦店。
Business Insider/Jessica Tyler
Source:Crunchbase
同社は2018年の売り上げが1億ドルを超え、前の年の2倍になったとBusiness Insiderに語っている。
ニューヨークの旗艦店。
Business Insider/Jessica Tyler
2018年、グロッシアーのアイブロウ「ボーイブロウ(Boy Brow)」は32秒に1本のペースで売れたという。
2019年3月、グロッシアーは新たなカラー・メイクアップ・ブランド「グロッシアー・プレイ(Glossier Play)」を立ち上げた。開発には2年かかったという。
Glossier
その2週間後、同社は1億ドルを調達し、その価値は12億ドルになった。
Business Insider/Jessica Tyler
Source:Markets Insider
今春オープンするマイアミ店を皮切りに、同社は2019年中に5つのポップアップ・ストアを開く計画だ。
Facebook/Glossier
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[原文:How a former Vogue fashion assistant built Glossier from a small blog to a $1.2 billion beauty business]
(翻訳、編集:山口佳美)
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