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概要:指名委員会等設置会社に移行する日産自動車<7201.T>の改革案に筆頭株主の仏ルノー<RENA.PA>が反対している問題で、日産の取締役の人選や監査、報酬にルノー側が関与するのは利益相反の可能性があると日産がみていることが10日、分かった。この問題に詳しい日産関係者がロイターに対して語った。
指名委員会等設置会社に移行する日産自動車(7201.T)の改革案に筆頭株主の仏ルノー(RENA.PA)が反対している問題で、日産の取締役の人選や監査、報酬にルノー側が関与するのは利益相反の可能性があると日産がみていることが10日、分かった。この問題に詳しい日産関係者がロイターに対して語った。
日産は統治機能を強化するため指名委員会等設置会社に移行することを盛り込んだ定款変更の議案を、25日に開く定時株主総会で諮ることにしている。
しかし、ルノーに近い関係筋によれば、同社は同議案の成立を阻止する姿勢を示している。ルノー側が不満を持っているのは、指名委員会等設置会社への移行で新たに設置される「指名」「監査」「報酬」の委員会の人事で、ルノー出身者の取締役を入れるよう求めている。
先に報じた9日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、ルノーは同議案に関する株主投票を棄権する意向で、ルノーのジャンドミニク・スナール会長が日産の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)に宛てた書簡を通じて伝えたという。
同議案の成立には、過半の株主の出席と、出席株主のうち3分の2以上の賛成票が必要になる。43.4%を保有するルノーが棄権すると、定足数に満たず、議案が成立しない可能性が高い。
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