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概要:Jennifer Saba [ニューヨーク 20日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 職場用メッセージアプリを手掛ける米スラック・テクノロジーズ<WORK.N>が20日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に直接上場を果たし、株価は急騰した。米民泊仲介大手エアビーアンドビーが追随する可能性もあり、今後は直接上場が上場の主流になっていくかもしれない。 スラック株は取引開始後すぐに40ドルを超え、NYSEが19日に示した参照価格の1株26ドルを優
Jennifer Saba
[ニューヨーク 20日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 職場用メッセージアプリを手掛ける米スラック・テクノロジーズ(WORK.N)が20日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に直接上場を果たし、株価は急騰した。米民泊仲介大手エアビーアンドビーが追随する可能性もあり、今後は直接上場が上場の主流になっていくかもしれない。
スラック株は取引開始後すぐに40ドルを超え、NYSEが19日に示した参照価格の1株26ドルを優に超えた。オプションや株式報酬も株式数に含め、1株40ドルで計算したスラックの企業価値はなんと240億ドルと、ほんの1年前に行った私募資金調達時の評価額の3倍を超えた。
スラックはスプレッドシート共有などの機能とチャット機能を一括できる人気アプリで、今年1月までの1年間の売上高は前年比2倍近い4億ドルと、急成長している。弱点は現金燃焼率の高さ、赤字であること、巨大企業マイクロソフトなどとの競争に弱いことだ。
同様に黒字化の見通しが立たないまま急拡大しているスウェーデンの音楽配信大手スポティファイ・テクノロジー(SPOT.N)を参考にするなら、スラックの将来は明るいかもしれない。スポティファイが昨年実施した直接上場は、混乱の種を蒔くのではとの懸念を招いたが、それは杞憂に終わった。スポティファイの現在の株価は、上場した昨年4月3日の終値とほぼ同水準だ。
直接上場の欠点の1つは、新規資本を調達できないことにある。しかし最近では多くの未公開企業が、上場前に多額の資金を調達し終えている。資金さえ十分なら、直接上場のメリットは多い。公募増資や売り出しの株を買ってもらえるよう、だれかを説得する必要がない上、銀行に支払う手数料も遥かに少なく抑えられる。スラックが支払ったのは約2200万ドルで、例えば写真・動画共有アプリの米スナップ(SNAP.N)が新規株式公開(IPO)が幹事社に支払った8500万ドルよりずっと少ない。
ロイターが取材した筋によると、次に直接上場を行う可能性があるのはエアビーアンドビーだ。同社は40億ドル超を調達済みで、資金は潤沢。既に著名ブランドであるため、従来型の投資家向けマーケティングを省略しても問題はなさそうだ。
直接上場が2件成功するだけなら、偶然で片づけられるかもしれない。しかし3件となれば、新たな潮流の始まりだろう。
●背景となるニュース
・スラック・テクノロジーズは20日、NYSEに直接上場を果たし、初値は38.68ドルとなった。NYSEは19日、参照価格を26ドルに設定していた。1株40ドルで計算した株式時価総額は240億ドル前後。
・スラックが昨年8月に実施した最後の私募資金調達では、企業価値評価が71億ドルだった。
*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
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