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概要:米英で2年債と10年債の利回りが逆転し、それと示し合わせたように株式市場では銀行株が一斉に売りを浴びた。
米英で2年債と10年債の利回りが逆転し、それと示し合わせたように株式市場では銀行株が一斉に売りを浴びた。
利回り曲線のフラット化や逆転は、銀行業界に災いをもたらす現象とされている。景気下降局面の接近と、消費や投資目的のクレジット需要後退を示す可能性があるためだ。最近の債券相場の急激な動きも、長期融資を短期資金でまかなっている仕組みを脅かす。
14日の米株式市場では、シティグループが一時5.6%、バンク・オブ・アメリカが5.2%、JPモルガン・チェースが4.5%下げた。
ケンペン・キャピタル・マネジメントのチーフストラテジスト、ルーロフ・サロモンズ氏は「債券利回りはアルマゲドン(最終戦争)を織り込みつつある」と指摘。「懸念されているのは、低金利は景気と企業を支援するが、銀行の収益性を損なうことだ」と述べた。
こうした状況を受けて投資家もじっとはしていない。欧州銀行株に連動する米国上場投資信託(ETF)としては最大で、7億8100万ドル(約830億円)規模のiシェアーズMSCIヨーロッパ金融ETFからは、13日に2億ドル近くが引き揚げられ、過去最大の流出額を記録した。
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