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概要:欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるクノット・オランダ中銀総裁は24日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)のパネル討論で、ユーロ圏の基調インフレがようやく上向き始めた初期の兆候がある程度見られると述べる一方、そのトレンドを楽観するのは時期尚早だと指摘した。 クノット総裁は「基調インフレが非常に、非常にゆっくり上昇しているという初期の兆候がある程度見られるが、それを楽観するのは時期尚早だ」と述べた。
[ダボス(スイス)/フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるクノット・オランダ中銀総裁は24日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)のパネル討論で、ユーロ圏の基調インフレがようやく上向き始めた初期の兆候がある程度見られると述べる一方、そのトレンドを楽観するのは時期尚早だと指摘した。
クノット総裁は「基調インフレが非常に、非常にゆっくり上昇しているという初期の兆候がある程度見られるが、それを楽観するのは時期尚早だ」と述べた。
また、現在2%に近く、2%を下回るとしているインフレ目標について、説明や解釈に齟齬(そご)が生じないよう明確にすべきと指摘。
「現在は『近い(close)』と『下回る(below)』という言葉を使っており、概念が伝わりにくい」とし、「理事会メンバー全員の説明が一致するようなインフレ目標であるべき」と述べた。
これより先、クノット総裁はCNBCの番組に出演し、ECBはマイナス金利の深掘りをする可能性があるものの、そうしても経済への効果はこれまでより弱く、副作用が大きいとの認識を示した。
総裁は「さらなるマイナスに踏み込む可能性はあるが、われわれは、そのリターンが小さくなっていると認識している。また考慮すべき重大な副作用があることも認識している」と語った。
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