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概要:仏銀行大手BNPパリバ<BNPP.PA>が発表した第1・四半期決算は利益が前年同期比33.1%減少した。新型コロナウイルス危機で株式トレーディング業務が打撃を受けたほか、5億ユーロ超の貸倒引当金を計上したことが響いた。 純利益は12億8000万ユーロ。収入は2.3%減の109億ユーロだった。 同行は、株式関連デリバティブ(金融派生商品)が「3月末に欧州市場の急落で大きな打撃を受けた」と説明した。 株式トレー
[パリ 5日 ロイター] - 仏銀行大手BNPパリバ(BNPP.PA)が発表した第1・四半期決算は利益が前年同期比33.1%減少した。新型コロナウイルス危機で株式トレーディング業務が打撃を受けたほか、5億ユーロ超の貸倒引当金を計上したことが響いた。
純利益は12億8000万ユーロ。収入は2.3%減の109億ユーロだった。
同行は、株式関連デリバティブ(金融派生商品)が「3月末に欧州市場の急落で大きな打撃を受けた」と説明した。
株式トレーディング収入は消失し、マイナス8700万ユーロとなった。前年同期は4億8800万ユーロだった。
2019年の配当を制限する欧州当局の決定が株式トレーディング収入に1億8400万ユーロの1度限りのマイナス影響を及ぼしたという。
一方で債券トレーディングやコーポレートバンキング業務は比較的好調で、投資銀行部門は黒字を維持した。
コーポレートおよび機関向け部門の収入は1.9%減少。税引き前利益は61%減だった。債券トレーディング収入は34.5%増加した。
貸倒引当金は85.4%増の14億2000万ユーロで、新型コロナ危機で見込む貸倒引当金は5億0200万ユーロとなった。
同行は「当初の営業費用削減計画を拡大」する方針を示した上で、2020年の純利益は前年の水準を約15─20%下回る可能性があると警告した。
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