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概要:東京株式市場で日経平均は、続伸。前日の米国株式市場が軟調となり、マイナスで始まったものの、円安が好感され輸出関連株を中心に幅広く買われ、後半は堅調となった。ただ、日経平均で上値の目安として意識される2万3000円に接近してきた水準では、上値が重いとの印象があり、全般的に伸び悩み気味となった。 11日の米国株式市場は下落。追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議行き詰まりを示唆するニュースが伝わる中、S&P総合500種<.
[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、続伸。前日の米国株式市場が軟調となり、マイナスで始まったものの、円安が好感され輸出関連株を中心に幅広く買われ、後半は堅調となった。ただ、日経平均で上値の目安として意識される2万3000円に接近してきた水準では、上値が重いとの印象があり、全般的に伸び悩み気味となった。
11日の米国株式市場は下落。追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議行き詰まりを示唆するニュースが伝わる中、S&P総合500種.SPXとダウ工業株30種.DJIが終盤にかけて下げに転じる展開となった。ナスダック総合.IXICも続落。ハイテク銘柄が売られ、バリュー株の買いが膨らんでいる。
一方、外為市場ではドル/円が106円台後半まで円安に振れるなど、輸出関連株を中心に追い風が吹いた格好。物色面では、米国株式と同様に先駆した情報・通信系の銘柄の調整色が濃くなる半面、輸出株を中心にバリュー系銘柄に資金がシフトしている。
ただ、全体的には旧盆休みが意識され、機関投資家の動きが鈍る中で、大きな変動がみられない。値動きが良いバリュー株や猛暑関連株などに個人を中心とした値幅取りの資金が集まったものの、日経平均は上値の目安となる2万3000円をうかがう展開とはならなかった。
市場では「商いがそこそこ膨らんでおり、夏枯れという感じはしないものの、上値を積極的に取る様子はない。物色面では成長株が調整色を強めており、バリュー株が中心となっている」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が出ていた。
TOPIXも続伸。東証33業種では、非鉄金属を除いて32業種が上昇、鉄鋼、石油・石炭製品、電気・ガス業などの上昇が目立つ。東証1部の売買代金は、2兆5602億4600万円と引き続き膨らんだ。
個別では、トヨタ自動車(7203.T)が7日続伸となったほか、アサヒグループホールディングス(2502.T)がしっかり。指数寄与度が大きいファーストリテイリング(9983.T)も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T)など銀行株が買われた半面、東京エレクトロン(8035.T)、ソフトバンクグループ(9984.T)などが軟調、エーザイ(4523.T)が急反落した。
東証1部の騰落数は、値上がり1641銘柄に対し、値下がりが472銘柄、変わらずが60銘柄だった。
日経平均.N225
{17}
終値 22843.96 +93.72
{17}
寄り付き 22747.44
安値/高値 22670.74─22874.37
TOPIX.TOPX
終値 1605.53 +19.57
寄り付き 1588.80
安値/高値 1586.21─1607.92
東証出来高(万株) 149113
東証売買代金(億円) 25602.46
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