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概要:スティーブ・ジョブズの元へは、グーグルのラリー・ペイジやヤフーのジェリー・ヤンら名だたる経営者もアドバイスを求めにいった。企業が生産性を高めるうえで効果的なジョブズの教えとは?
Justin Sullivan / Getty Images
スティーブ・ジョブズは、世界屈指の時価総額を誇る2つの企業、アップルとピクサーを創業した。
グーグルの共同創業者ラリー・ペイジやヤフーのCEOジェリー・ヤンといった名だたるリーダーも、ジョブズにアドバイスを求めた。
賢いリーダーならば、「今年達成したいことリスト」を作るのではなく、1つの目標にのみフォーカスするべき、というのがジョブスの考えだった。
ジョブズは、目標にひとつずつ集中することでよりフォーカスが高まる、と語っていた。
2007年秋、新たにヤフーのCEOに任命されたジェリー・ヤンは、苦境にあった同社を立て直すべく、アップルのCEOスティーブ・ジョブズに助けを求めた。
その時ジョブズがヤンとヤフーの幹部に与えたアドバイスは、シンプルだが深遠なものだった。
約200人のヤフー幹部との社外会議でプレゼンテーションをしたジョブズは、多くの企業が1年以内に達成したいことを10個リストアップするが、「賢い会社はその10個から3つか4つに絞る」と説明したと、Business Insiderのニコラス・カールソンが著書『Marissa Mayer and the Fight to Save Yahoo!(邦訳:マリッサ・メイヤーとヤフーの闘争)』に書いている。
ジョブズは続けてこう述べた。「私のやり方はこうだ。紙を1枚用意し、『私の会社が来年たった1つのことしかできないとしたら、それは何か?』と問う。そして文字通り、他のことはすべてやめるんだ」
創業者が皆そうであるように、ジョブズもアップルを軌道に乗せるうえで多くの障害に直面した。実際、今でこそ時価総額1兆9200億ドルの巨大テクノロジー企業だが、1990年代には数々の経営不振を経験し苦しんでいた。
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