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概要:欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
◎米国市況:株が大幅反発、ハイテク銘柄に押し目買い-ユーロ高
9日の米株式相場は大幅反発。このところ大きく売り込まれていたテクノロジー株に押し目買いが入り、ナスダック100指数は4月以来の大幅上昇となった。米国債は反落。
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S&P500種株価指数は6月以来の大幅高。ただ終盤に失速し、日中高値圏にはとどまれなかった。前日に上場来の大幅安となったテスラは急反発し、50日移動平均を再び上回った。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やアップルなど、半導体やコンピューター機器メーカーの株価も上昇した。
S&P500種は前日比2%高の3398.96。ダウ工業株30種平均は439.58ドル(1.6%)高の27940.47ドル。ナスダック総合指数は2.7%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.70%。
チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディ・フレデリック氏は「押し目買いの投資家は過去12年間、大きな利益を手にしてきた。市場にまだ投じられていない資金余力は潤沢にある」と指摘した。
外国為替市場ではユーロがドルに対し7営業日ぶりに上昇。欧州中央銀行(ECB)の一部政策当局者が域内の景気回復見通しに自信を深めていると、関係者が明らかにした。
ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.1803ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下。ドルは対円では0.1%高の1ドル=106円18銭。
バンク・オブ・アメリカのストラテジストは、10日のECB金融政策会合での現状維持を見込むとした上で、ユーロの上昇などを踏まえ「ECBはできる限りハト派的なトーンを打ち出す必要があるだろう」との見解を示した。
ニューヨーク原油先物相場は反発し、6月以来の大幅高。株式相場の上昇につれる形で上げた。米原油在庫が先週、7週連続で減少したとの予想も相場を後押しした。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は1.29ドル(3.5%)高の1バレル=38.05ドル。ロンドンICEの北海ブレント11月限は1.01ドル上げて40.79ドルと、40ドル台を回復した。
金スポット価格は反発。ドル指数低下が材料になったほか、米中通商対立への懸念がくすぶる中で逃避先として買われた。スポット価格はニューヨーク時間午後1時48分現在、0.8%高の1オンス=1946.83ドル。一時0.6%安まで下げた後、プラス圏に浮上して上値を伸ばした。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.6%高の1954.90ドル。
原題:Tech Rallies Most Since April in Stock Rebound: Markets Wrap(抜粋)
Euro, Pound Reverse Losses on ECB Eve, Dollar Dips: Inside G-10(抜粋)
Oil Surges With Stronger Equities and Tighter U.S. Supply View(抜粋)
PRECIOUS: Spot Gold Rebounds on Dollar Decline, Trade Tensions(抜粋)
◎欧州市況:株上昇、テクノロジー株が高い-ドイツ債は下落
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9日の欧州株は上昇。テクノロジー株が前日の下げから回復した。今週の欧州中央銀行(ECB)の金融政策会合に投資家の注目が集まっている。
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ストックス欧州600指数は1.6%上昇。前日の下げを埋めた。テクノロジー株や保険、通信株を中心に幅広く買いが入った。午後に入ると、ECB当局者が域内の景気回復見通しへの自信を深めているとブルームバーグが報じたことが手掛かりとなり、一段高となった。
フランスの高級ブランドグループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは朝方の上げを失い、0.1%安で終えた。同社は米宝飾品大手ティファニーを160億ドル(約1兆7000億円)で買収する合意を撤回すると発表、米国が仏製品に関税をかける動きを理由に挙げた。
英FTSE250指数は0.2%安。パブやレジャー銘柄が特に下げた。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、英政府は7人以上の集まりを一切禁じる見通しだ。
欧州債市場ではドイツ債が下落した。逃避買いが巻き戻された。ECB景気見通しに関する報道が背景。ECBは政策金利と最新経済予測を10日に発表する。
ドイツ債の利回り曲線はベアスティープ化。前日の上げを失った。
イタリア10年債はほぼ変わらず。ドイツ債とのイールドスプレッドは3bp縮小して149bpとなった。
英国債は逃避需要が後退し、前日の上げを失った。
ドイツ10年債利回りは3bp上昇してマイナス0.46%。フランス10年債利回りは3bp上昇してマイナス0.17%。イタリア10年債利回りは1.03%で変わらず。
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