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概要:月額制の家具サブスクリプションを展開するsubsclife(サブスクライフ)が、YJキャピタルなどから計30億円を資金調達。同社としては過去最大規模だ。好調の背景には、コロナ禍の競争環境の変化がある。
出展:subsclife
オフィス向けを中心とした月額制の家具サブスクリプションを展開するsubsclife(サブスクライフ)は9月14日、YJキャピタルをリードインベスターとする約30億円の資金調達(第三者割当増資と、金融機関からの融資の合算)の実施を公表した。
サブスクライフはこれまで既存株主から2億円あまりを調達。今回のシリーズBの資金調達は、同社にとって文字通り「桁の違う」規模の調達だ。
第三者割当増資の引受先は以下のとおり。
出展:subsclife
YJキャピタル
エニグモ
ユナイテッド
KDDI(KDDI Open Innovation Fund 3号:グローバル・ブレイン株式会社)
ダブルシャープ・パートナーズ
SMBCベンチャーキャピタル
セゾン・ベンチャーズ
三菱UFJキャピタル
(以下は既存株主による第三者割当増資)
XTech Ventures
サイバーエージェント・キャピタル
コロナ禍を追い風に、採用とマーケティングに資金投下
subsclifeの創業者、町野健氏。
撮影:伊藤有
サブスクライフは2016年に、町野健氏が創業。主に法人向け(B2B)を中心としたオフィス家具のサブスクリプションで業績を伸ばし、コロナ禍には在宅向けオフィスチェアのサブスク型提供なども手掛けている。
今回調達した資金は、主にブランディングやサービス拡大のマーケティング費用に投下。また事業拡大に向けて採用も強化する。
町野氏は、Business Insider Japanの取材に対し、
「コロナで先行きが分からない時代になり、購入ではなくシェアだと考える企業が増えていると感じます。業界シェアを伸ばす絶好のチャンスだととらえています」
と直近の状況を語る。
同社のサブスクサービスへの問い合わせは、ここのところサテライトオフィスを開くための問い合わせのほか、縮小移転も含めた「移転」目的の企業などが増えているという。また、大手企業からの問い合わせも4月以降、明らかに増加したと町野氏は言う。
「(コロナ禍を経て)明らかに問い合わせがベースアップしてきている。会社の(事業の)成長が早いので、僕ら(従業員の規模)も歩調を合わせて成長していかないと、と話しています」
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(文・伊藤有)
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