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概要:全米最大のショッピングモール運営会社は、2020年の感謝祭の祝日に営業しない、と述べた。
サイモン・プロパティー・グループが所有するキング・オブ・プルシアモール(ペンシルベニア州)。2018年撮影。
Reuters
全米最大のショッピングモール運営会社、サイモン・プロパティー・グループは、2020年のサンクスギビングデーには営業しない方針だと述べた。
このように、アメリカでは近年の傾向に反した動きを見せる小売業者が増えている。
「我々はサンクスギビング・デーに営業しないという決断を下し、従業員が愛する人々と休日を過ごすことができるようにした」と、サイモンの会長兼CEOはプレスリリースで述べた。
アメリカでは2020年のサンクスギビングデー(感謝祭:アメリカでは11月の第4木曜日)に営業しないという小売業者が増えている。全米最大のショッピングモール運営会社であるサイモン・プロパティー・グループ(Simon Property Group:以下、サイモン)も同様の決断を下した。
「さまざまな困難に直面する時代となり、我々はサンクスギビングデーに営業しないことにした。これによって、社員は愛する人とともに休日を過ごすことができる」と、サイモンの会長兼社長兼CEOのデービッド・サイモン(David Simon)は9月14日、プレスリリースで述べた。
サイモンはサンクスギビングデーの翌日に当たるブラックフライデーにはモールをオープンするという。同社は全米で200以上のショッピングモールを運営している。
7月にはウォルマート(Walmart)が大手小売業者で初めて、サンクスギビングデーには閉店すると発表した。この日にブラックフライデーの前夜祭としてセールを開始するのが同社の長年の伝統になっていたが、それに終止符が打たれることになった。他にもターゲット(Target)、コールズ(Kohl's)、ベスト・バイ(Best Buy)などがそれに続いている。
今年のホリデーシーズンは、今までにないほど早く始まろうとしている。新型コロナウイルスのパンデミックの影響だ。多くの店舗が、配送の遅延や店舗の混雑を避けるため、年末セールを10月から始めると見られている。
サイモンがサンクスギビングデーに閉店するという決断をしたのは、いくつかの破産したブランドをポートフォリオに加え始めた頃だった。オーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group)とともに7月にはラッキーブランド(Lucky Brand)を1億4000万ドル(約147億円)で、8月にはブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)を3億2500万ドル(約340億円)で買収した。さらに、サイモンはブルックフィールド・プロパティ・パートナーズ(Brookfield Property Partners L.P.)とともに、経営破綻したJCペニー(JCPenney)の買収に名乗りを上げ、9月9日にはそれが承認された。
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[原文:America's largest mall operator won't open its doors on Thanksgiving as the upcoming holiday shopping season looks to be unlike any before]
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)
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