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概要:米国では高級住宅の需要が急増しつつあり、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で富の格差がいかに広がったかを浮き彫りにしている。
米国では高級住宅の需要が急増しつつあり、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で富の格差がいかに広がったかを浮き彫りにしている。
不動産仲介会社レッドフィンのリポートによると、7-9月(第3四半期)の高級住宅販売は前年同期比で42%増加。2013年にさかのぼるデータで最も大きな伸びとなった。リポートは住宅の価格帯を5段階に分類。中価格帯の住宅販売はわずか3%の増加にとどまり、手頃な価格の住宅販売は4%減少した。
銀行が初回住宅購入者への与信を引き締めているほか、新型コロナの流行が在宅勤務の特権を享受できない米国人に打撃となる一方、富裕層は急伸する株式相場と過去最低に近い住宅ローン金利の恩恵を受けている。
借り入れコストの低下で、より広い隔離スペースが確保できる大型物件の需要が増加。オフィスビルに縛られる必要がなくなった多くの会社員は、サンフランシスコやニューヨーク、ロサンゼルスなどの高価格な市場から脱出している。
レッドフィンのチーフエコノミスト、ダリル・フェアウェザー氏は発表資料で、「通常なら不況時には富裕層が財布のひもを締めるため高級住宅市場は打撃を受けるが、今回は通常の不況ではない」と指摘した。
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