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概要:英国は欧州連合(EU)との通商交渉について、再開する根拠が依然ないと言明した。EUは通商協定の法的文書作成を初めて提案したが、英国は取り合わなかった。
英国は欧州連合(EU)との通商交渉について、再開する根拠が依然ないと言明した。EUは通商協定の法的文書作成を初めて提案したが、英国は取り合わなかった。
これより先、EUのバルニエ首席交渉官は英国の交渉責任者であるデービッド・フロスト氏との電話協議後、EUは集中的に作業に取り組む用意があるとも述べていた。
英首相府の報道官は「建設的な協議だった」としつつ、「しかしながら、EUのアプローチに根本的な変化がない限り、英国は交渉を再開する根拠はないと引き続き考えている」と語った。
バルニエ氏はツイッターで、EU側のチームは週内にロンドンで協議を進める用意があり、合意に向けて集中的な作業を開始する準備が整っているとフロスト氏に話したことを明らかにした。ジョンソン英首相は16日、通商合意なしの離脱に備えて準備を加速すると述べ、EUがアプローチを根本的に変化させない限り交渉は終わりだと表明した。
バルニエ氏のコメントは、事態打開に向け秋波を送る意図があった可能性がある。
英国政府はEUが時間を消耗させ、交渉開始から7カ月経っても法的作成への着手を拒否するなど誠実に応じていないと批判していた。英国はまた、争点となっている漁業権を中心にEUに一段の譲歩を求めている。
EUは譲歩を提示するかどうかは英国次第であり、同国が公正な競争条件の確保と合意履行のメカニズムについてより具体案を示す必要があるとの姿勢を維持している。
英・EU通商交渉は19日にロンドンで行われる予定だったが、ジョンソン首相の先週の発言を受けて中止となった。
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