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概要:市場の恐怖指数とも呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は高水準にあり、過去のデータを参考にすると、これは株価上昇の前触れである可能性がある。
市場の恐怖指数とも呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は高水準にあり、過去のデータを参考にすると、これは株価上昇の前触れである可能性がある。
VIXとS&P500種株価指数の実際のボラティリティー(期間2週間)の格差は過去においてボラティリティー低下と株価上昇の先触れとなった水準にある。JPモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ、ブラム・カプラン両氏が24日のリポートで指摘した。過去においては格差がこの水準になった3カ月後に、VIXは11ポイント低下し相場は平均で12%上昇した。相場は87%の確率で上昇したという。
「実際の株式ボラティリティーに対するVIXのプレミアムが過去最大に近い『VIXバブル』の状態を考えると、VIX売りに収益機会がある」とストラテジストらは提案している。
VIXは新型コロナウイルス感染が広がり始めた1年前から上昇し、総じて20を上回って推移している。算出開始以来の平均は19.5。
VIXがやっと20下回る-先物とETFは再上昇見込みを示唆
ただ、トールバッケン・キャピタル・アドバイザーズのマイケル・パーブス最高経営責任者(CEO)は、VIXをショートにする取引に参加する投資家が今は減っているため、恐らくVIXが低下しにくくなっているとして、プットオプションの残高の少なさを指摘した。
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