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概要:ソフトバンクグループのビジョン・ファンドは、グリーンシル・キャピタルへの投資15億ドル(約1600億円)について評価額を大幅に引き下げたと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。最終的には評価額をほぼゼロにすることを検討しているという。
ソフトバンクグループのビジョン・ファンドは、グリーンシル・キャピタルへの投資15億ドル(約1600億円)について評価額を大幅に引き下げたと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。最終的には評価額をほぼゼロにすることを検討しているという。
評価額を引き下げたのは2020年の終わりだと、関係者の1人が非公開の決定だとして匿名を条件に述べた。ソフトバンクとグリーンシルの担当者はコメントを控えた。
富豪のレックス・グリーンシル氏が保有するサプライチェーン・ファイナンス会社のグリーンシル・キャピタルはここ数カ月、株式公開をにらんで資金調達手段を模索していたと、事情に詳しい関係者が先に述べていた。
一方、同社はドイツの連邦金融監督庁(BaFin)の調査対象となった銀行ローンブックのリスク圧縮を目指していたと別の関係者が述べた。
クレディ・スイス・グループは1日、グリーンシル氏が手掛けるサプライチェーン・ファイナンスの債権に投資するファンドを凍結した。クレディ・スイスの発表と関係者の話によれば、同行は英国の実業家サンジーブ・グプタ氏の関係会社へのエクスポージャーの大きさを懸念していた。
ビジョン・ファンドによるグリーンシル投資はマネジングパートナーだったコリン・ファン氏が手掛けたが、同氏は最近退社した。
ソフトバンクは昨年クレディ・スイスのファンドから7億ドルを引き揚げた。グリーンシル氏の融資先企業の多くがビジョン・ファンドのポートフォリオ企業でもあったため、利益相反の懸念があった。
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