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概要:欧州連合(EU)は再びソーシャルボンド(社会貢献債)を発行する。投資家が国債を敬遠しつつある中で市場の需要を試す。
欧州連合(EU)は再びソーシャルボンド(社会貢献債)を発行する。投資家が国債を敬遠しつつある中で市場の需要を試す。
EUは15年物のソーシャルボンドへの注文を銀行を介して9日から募る予定。調達した資金は域内の雇用プログラムの原資になる。昨年の初のソーシャルボンドには過去最大の注文があり、今年1月のシンジケーションでも需要は強かった。
しかしその後、インフレ加速への懸念から債券が世界的に売り込まれ、米国やドイツでの国債入札低調につながっている。ただ、先週のイタリアのグリーンボンドには強い需要があり、環境・社会・ガバナンス(ESG)債への需要の底堅さがうかがわれる。
イタリア初のグリーンボンドに強い需要-ドイツの2倍以上
EUの信用格付けはトリプルA。1000億ユーロ(約12兆9000億円)の「緊急時失業リスク緩和支援(SURE)」債は新型コロナウイルス救済資金8000億ユーロの調達の手始めで、EU債は将来的に米国債のライバル資産となる可能性もある。
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