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概要:世界の主要市場の株式相場は過去最高値付近で推移しているが、危険なバブルの特徴の多くが今の市場には欠けていると、ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストらが指摘した。
世界の主要市場の株式相場は過去最高値付近で推移しているが、危険なバブルの特徴の多くが今の市場には欠けていると、ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストらが指摘した。
ピーター・オッペンハイマー氏らストラテジストは22日のリポートで、民間部門の高水準なレバレッジや貯蓄の急減など、システム全体へのリスクの典型的な兆候が見られないと指摘。さらに、株価上昇は大手ハイテク銘柄のように、高成長で現金を生み出し業界を変革しているような企業に集中していると分析した。
ストラテジストらは「バブル・パズル」と題したリポートで「市場には慢心と高度の楽観の兆候はあるが、相場を動かすファンダメンタルな要因と景気循環の初期という今の段階は、バブルまたは弱気相場からはほど遠いことを示唆している」と解説した。
ただ、ストラテジストらは「一部の熱狂」や「高いバリュエーションは長期的なリターンが低くなることを意味する」ことにも言及し、警鐘を鳴らした。
リポートの内容は以下の通り。
S&P500種株価指数と米テクノロジー株のここ数年の上昇には目を見張るものがあるが、1990年代後半のような極端なものでは全くない
主要なテクノロジー企業およびリテール投資家に広く保有されている銘柄のファンダメンタルな1株利益(EPS)は、市場全体を大きく上回っている。つまり、アウトパフォーマンスは優れた成長とファンダメンタルズに支えられている
高いバリュエーションは長期的なリターンが低くなることを意味するが、市場全体のバリュエーションバブルを示すものではない
投機的バブルは通常、民間部門のレバレッジ拡大と貯蓄の急減を伴うが、現在はそうではない
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