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概要:スエズ運河の危機は近くインスタントコーヒーにも影響する可能性がある。
スエズ運河の危機は近くインスタントコーヒーにも影響する可能性がある。
海運の大動脈の一つである同運河を巨大コンテナ船がふさいでいるため、原油や液化天然ガス(LNG)の出荷だけでなく、「ネスカフェ」で使用されている種類のコーヒー豆、ロブスタ種の輸送にも支障が出ている。
欧州はスエズ運河を通じて輸入しているため最も影響が大きいが、打撃は世界的に広がることが見込まれる。輸送の遅れによって、既に食品市場を混乱させているコンテナ不足がさらに悪化する恐れがあるためだ。
巨大コンテナ船「エバーギブン」は23日にスエズ運河で座礁し、同運河を経由して総額約100億ドル(約1兆900億円)の商品を輸送する船舶の通行が妨げられている。重量20万トンの同船の撤去には数日から数週間かかる可能性があり、運河周辺の渋滞は既に通常の2倍となっている。
ベトナムの加工工場で分類されるロブスタ種のコーヒー豆
世界貿易の約12%がスエズ運河を経由しており、同運河はコーヒーなど農産物よりもエネルギー市場での役割で有名だ。ただ、主要ロブスタ種生産国の中では、欧州の主要消費国への出荷のために同運河を使わないのはブラジルとコートジボワールの2カ国だけとなっている。
欧州のコーヒー焙煎(ばいせん)業者は、輸送用コンテナが不足しているため、世界最大のロブスタ種生産国であるベトナムからコーヒーを入手するのに既に苦労していた。そして入手状況が改善し始めた矢先に、今回のスエズ運河遮断が新たな頭痛の種をもたらした。欧州がアフリカ東部やアジアから輸入するロブスタ豆は、全てスエズ運河を経由している。
さらに、この混乱は世界的に影響を及ぼす見通しだ。コンテナ輸送が妨げられ、世界的な不足がさらに悪化する可能性があるからだ。米国のコーヒー在庫は既に6年ぶり低水準となっている。
ただ、米国の焙煎業者とは異なり、欧州の業者は味の違いのためブラジル産のロブスタ種を簡単に代用として使用することができない。その結果、欧州の一部の焙煎業者は最近、ベトナム産ロブスタ豆不足を解消するため東アフリカ産に目を向け、ウガンダ産などのロブスタ豆や、よりマイルドな風味のアラビカ豆を同地域から購入した。
しかし、それらの豆もスエズ運河経由で輸送される。JLコーヒー・コンサルティングの創業者、ヤン・ルーマン氏は「欧州の在庫は極めて逼迫(ひっぱく)しており、現物市場は過熱状態になると予想している」と指摘。「ベトナムの在庫には余裕があるが、欧州に輸送できなければそれに何の価値があるだろうか」と述べた。
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