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概要:さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、11月8日に配信されました。 そのなかから今回は、同証券のチーフ・外国株コンサルタント、『ハッチ』こと岡元兵八郎氏のコラム「ウォール街を知るハッチの独
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、11月8日に配信されました。
そのなかから今回は、同証券のチーフ・外国株コンサルタント、『ハッチ』こと岡元兵八郎氏のコラム「ウォール街を知るハッチの独り言」の内容をご紹介いたします。
最近日曜の夕方、国民的お茶の間番組と言われるサザエさんを観ながら一つ余計なことを考えたのです。
それは、磯野家のカツオくんや、ワカメちゃんの大学の授業料はちゃんと準備されているのか。
父親である磯野波平さんは、子供たちの将来を考え、教育費はきちんと貯めているのか。
ネット上の推測によると、サザエさんの家は世田谷区桜新町にあり、4LDKの庭付き一戸建てで、2.7億円程度の資産価値があると言われています。
もしも、本当に2.7億円という価値があったとしても、その家を担保して銀行からお金を借りない限り、自宅はキャッシュを生むことはありません。
カツオくんとワカメちゃんの授業料は波平さんがなんとかしなければなりません。
フジテレビのHPによると、一家の主である波平さんは54歳、カツオくんは小学5年生の11歳で、ワカメちゃんは2歳年下で小学3年の9歳となっています。
さて、皆さんもご存知の通りカツオくんは勉強が苦手のようです。
そのカツオくんが中高で猛勉強、晴れて東京の私立大学へ入学しました。
すると、入学金や授業料だけで140万円、2年から4年までは授業料だけで年間100万円かかるとします。
つまり4年間で440万円かかる計算です。
お小遣いは別に要りますが、そこは是非ともカツオくんにアルバイトを頑張ってもらいましょう。
真面目な波平さんのことですから、子供たちの教育資金のことは考えているのではないかと思うのですが、万が一です、万が一まだそこまで考えてなかった場合、私が彼の友人であれば、今直ぐに投資を始めるべきだとアドバイスをするでしょう。
もしも、必要な授業料全額をアメリカ株(S&P500指数連動)の投資信託に投資をしたとすれば毎月いくら投資に回せば良いのかと考えてみました。
サザエさんの番組スポンサーには米国企業のAmazonが連ねているので、磯野家の運用も勿論、米国株です。
では、早速、波平さんにご提案してみましょう。
先ず初めに長男カツオくんです。
11歳のカツオくんの為に大学4年間で必要な学費440万円を18歳の3月末までに貯めるとします。
1990年から2020年末までのS&P500の円建ての実際の平均年間リターンは11.4%でした。
波平さんがカツオくんの為にこれから毎年3月末にS&P500指数連動型の投信に投資をし、そのリターンは毎年7%と控えめに仮定すると7年間毎年508,434円を投資に回さなければなりません。
月額にすると42,370円となります。
この間株価の上昇分で増える分を合計すると840,962円という結果です。
では続いて長女ワカメちゃん、現在9歳の彼女が同じく東京の4年制の大学へ進学するとすれば、投資期間9年間で440万円貯める必要があります。
カツオくんと同じく米国株投信に投資をし、平均7%のリターンが得られるとすれば、必要なのは年間367,340円となり、月額にすると30,612円を積み立てる必要があります。
この間の株価の上昇分を合計すると1,093,940円にもなります。
そうすると波平さんは、今から毎年875,775円、または毎月合計72,981円を彼らの大学学費の為、投資に回さなければなりません。
ひょっとすると波平さんは焼き鳥屋やおでんやさんへの寄り道を減らす必要があるかもしれません。
波平さんの給料は分かりませんのでなんとも言えませんが。
いずれにしても、ワカメちゃんが大学に入学する時には波平さんは今の会社を退職するであろう63歳です。
授業料のための投資は早めに始めた方が良いですね。
一方、24歳のサザエさんのご主人のマスオさんはまだ28歳、一人息子のタラオちゃんはというとまだ3歳です。
今マスオさんと話す機会があれば、今すぐにタラオちゃんの教育資金を貯め始めるよう勧めるつもりです。
カツオくんとワカメちゃんと同じ様に学費に440万円かかるとすれば、今から始めれば年間175,096円、月額にすると14,591円で済むのですから。
さて、改めて先週サザエさんを観ました。
磯野家の電話はダイヤル式、テレビはブラウン管でした。
ということは、生憎この時代には、米国の株価指数に積み立て投資ができる投資信託など存在していなかった時代であることを確認しました。
ただ、どのような時代であったにせよ、我々にとっての教訓は、早く投資を開始すればするほど、キャピタルゲインだけでなく、配当金の複利効果で得られるリターンもトータルのパフォーマンスに貢献してくれるということです。
長期に渡って成長が見込める米国株、皆さんも今すぐ御自分のため、そして、お子さんの為に長期投資を始めてみるのはいかがでしょうか。
マネックス証券 チーフ・外国株コンサルタント 岡元 兵八郎
(出所:11/8配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)
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