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概要:東京株式市場で日経平均は反発した。朝方の日経平均は値がさ株の下落が重しとなりマイナス圏に転落する場面もあったが、後場は値ごろ感から買い戻しが先行し、高値引けとなった。日経平均は前週末の11月26日から前日3日までの5営業日で1700円以上下落したこともあり、値ごろ感からの買いが優勢となった。
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[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。朝方の日経平均は値がさ株の下落が重しとなりマイナス圏に転落する場面もあったが、後場は値ごろ感から買い戻しが先行し、高値引けとなった。日経平均は前週末の11月26日から前日3日までの5営業日で1700円以上下落したこともあり、値ごろ感からの買いが優勢となった。
12月3日、東京株式市場で日経平均は反発した。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
日経平均は2日の米国株式市場の上昇を好感し、反発してスタート。ただ、ナスダック総合がダウ工業株30種と比較して上昇が鈍かったことに加え、ニューヨークで州で新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」の感染者5人が確認されたことなどが伝わり、東京株式市場では日経平均の値がさ株を中心に上値の重い展開が続いた。一時2万7600円を割り込み、10月6日以来の水準まで下落する場面がみられた。
ただ、売り一巡後は自律反発狙いの買いが優勢となり、上げ幅を拡大。日経新聞電子版などが、米製薬大手メルクの日本法人MSDが3日、新型コロナウイルスの治療薬候補「モルヌピラビル」の製造販売承認を厚生労働省に申請したと伝えたことなども株価を後押しした。
市場では「日経平均はオミクロン株の出現以降下落していたが、きょうは値ごろ感から買い戻しが優位となった。東証1部全体では9割超が上昇しており、実質的には強い相場」(国内証券)との声が聞かれた。
TOPIXは前営業日比1.63%高の1957.86ポイント。東証1部の売買代金は2兆9347億3600万円。東証33業種では、その他製品を除く32業種が値上がり。空運業、海運業、陸運業、繊維業、不動産業などが値上がり率上位となった。
個別では、ダイキン工業、リクルートホールディングス、信越化学工業などがしっかり。空運や陸運、旅行関連などリオープン(経済再開)銘柄も買われた。ファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクグループなどの日経平均の値がさ株は総じて軟調だった。
東証1部の騰落数は、値上がり2015銘柄(92%)に対し、値下がりが138銘柄(6%)、変わらずが31銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28029.57 +276.20 27841.05 27588.61─28029.57
TOPIX 1957.86 +31.49 1935.00 1927.36─1957.86
東証出来高(万株) 123333.00 東証売買代金(億円) 29347.36
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