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概要:イタリアの高級衣料品ブランドのエルメネジルド・ゼニアは20日、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じ、ニューヨーク証券取引所に株式を上場した。
ロイター編集
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イタリアの高級衣料品ブランドのエルメネジルド・ゼニアは20日、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じ、ニューヨーク証券取引所に株式を上場した。写真は2020年10月、シカゴで撮影(2021年 ロイター/Moe Zoyari)
[ミラノ 20日 ロイター] - イタリアの高級衣料品ブランドのエルメネジルド・ゼニアは20日、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じ、ニューヨーク証券取引所に株式を上場した。
SPACとの合併直後の企業価値は31億ドル。この日、1634GMT時点の株価は10.92ドルと、初値の10.24ドルから6.6%上昇した。ゼニアは、当初の時価総額を24億ドルと予想していた。
SPACとの合併後、創業家のゼニア一族の株式保有比率は66%となる。このSPAC「インベストインダストリアル・アクイジション」は、スイス金融大手UBSのエルモッティ元最高経営責任者(CEO)が会長を務める未公開株ファンド「インベストインダストリアル」が支援している。
米国でのSPAC上場は7月に発表。
コロナ禍で業界が打撃を受け、事業拡大と営業支出の引き上げ、業界大手との競争に向けて、イタリアの家族経営のファッション会社が外部からの投資資金調達を図る新たな事例となった。
ゼニアは1910年に服地メーカーとして創業し、現在は3代目の下で高級紳士服業界をリードしている。上場による調達資金は総額7億6100万ドルに上った。
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