ベイシス Research Memo（7）：新しい働き方であるパラレルキャリア制度をいち早く導入

■トピックス

厚生労働省は「働き方改革実行計画」を踏まえ、2018年1月にモデル就業規則を改定し、労働者の遵守事項の「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という規定を削除し、副業・兼業について規定を新設した。

2020年9月にはガイドラインが改訂され、これを基に政府は副業・兼業を推進している。

ベイシス (T:4068)は2018年7月に「パラレルキャリア制度」を導入した。

パラレルキャリアとは、本業を持ちながらも余暇を使用して第二の活動を行う新しい働き方であり、「副業」は収入増を目的とした本業以外の仕事をすることを指す一方で、「パラレルキャリア」は結果として収入増につながるものの、スキルアップや視野の拡大、将来に向けた自己投資のため、余暇の時間を有効活用することと定義されている。

パラレルキャリアによって得た経験・スキル・知識・人脈によって、社員のモチベーションアップにつながるほか、企業にとっては本業にプラスの影響を与えることが期待される。

新市場区分では「グロース市場」を選択

同社は2021年11月11日開催の取締役会において、東京証券取引所の新市場区分としてグロース市場を選択し申請することを決定した。

今後は、2022年4月の新市場への移行に向け、東証の定める申請スケジュールに従い手続きを進めていく。

なお、2021年7月9日付で、東証より新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果を受領し、グロース市場の上場維持基準への適合を確認している。

■CSR活動、SDGsへの取り組み

創業地広島県で地域課題の解決に取り組むサッカーチーム「福山シティFC」を支援し、チーム及び広島県備後エリアの未来創生やスポーツ業界の発展を支える活動を支援するとともに、同社のIoTやAIの技術を活用してチーム強化と地域の発展に貢献している。

（執筆：フィスコアナリスト 村瀬智一）