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概要:[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国債の先行き変動リスクを示す指数は今週、約2年ぶり高水準に上昇した。利上げや地政学的リスクが急激な価格変動をもたらすとの投資家懸念を反映している。 ICE・
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国債の先行き変動リスクを示す指数は今週、約2年ぶり高水準に上昇した。利上げや地政学的リスクが急激な価格変動をもたらすとの投資家懸念を反映している。
ICE・BofA・ムーブ指数は14日に102に上昇し、2020年3月以来の高水準を記録した。
これを受けて、23兆ドル規模の米国債市場の流動性を巡る懸念が浮上した。ボラティリティーが高まると投資家の慎重姿勢は強まる傾向にある。
セージ・アドバイザリーの債券ポートフォリオマネージャー、ライアン・オマリー氏は「金利はどこに向かっているか、また、それがクレジット市場にもたらす影響、全般的なリスクついて人々は懸念している」と述べ、「ディーラー(や投資家)は非常に消極的で、流動性は低くなっている」と説明した。
米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げ観測を背景に、米国債価格は今年に入り大幅に下落した。指標となる10年米国債の利回りは年初の1.5%から急上昇し、先週には19年8月以来となる2%台を付けた。
クレディ・スイスのトレーディング・ストラテジスト、ジョナサン・コーン氏は「流動性が低下し市場の厚みが失われている兆候が、ボラティリティー要因となる可能性がある」と指摘した。
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