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概要:午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(128.42/45円)に比べてドル高/円安の130.01/03円で推移している。日銀金融政策決定会合で現行の金融政策の維持や連続指し値オペの明確化などハト派姿勢が強まったことを受けて、海外勢を中心とした投機的な円売りが加速。ドルは一時130.27円と、2002年4月24日以来の水準まで上昇した。
[東京 28日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(128.42/45円)に比べてドル高/円安の130.01/03円で推移している。日銀金融政策決定会合で現行の金融政策の維持や連続指し値オペの明確化などハト派姿勢が強まったことを受けて、海外勢を中心とした投機的な円売りが加速。ドルは一時130.27円と、2002年4月24日以来の水準まで上昇した。
4月28日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(128.42/45円)に比べてドル高/円安の130.01/03円で推移している。写真は米ドル紙幣。2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
仲値にかけては月末や大型連休前の国内輸入企業によるドル買いフローが目立った。また、日経平均株価が上昇しリスクオンの流れから、クロス円を中心に円安圧力が強まったことも、ドル/円の上昇を促した。
日銀は27─28日に開いた金融政策決定会合で、現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和政策の継続を賛成多数で決めた。連続指し値オペの運用を明確化し、明らかに応札が見込まれない場合を除き、10年物国債金利0.25%での指し値オペを毎営業日実施するとした。
あおぞら銀行のチーフ・マーケット・ストラテジスト、諸我晃氏は「日銀のハト派姿勢を強めるような内容だ」と指摘。「新たに連続指し値オペ運用の明確化が発表され、直後に指し値オペを実施するなど、日本の10年債利回りの0.25%を守るという意志の強さが表れている」との見方を示す。
クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏は「日銀は強力な金融緩和姿勢を示し、日米の金融政策の方向性の違いをマーケットに浸透させた」とした上で、ドル/円の上昇トレンドは継続すると予想。利益確定売りをこなしながらも、「135円が視野に入ってくる」とみる。ただ、今後米国の金融引き締めによるハードランディング懸念が強まれば、ドル買い/円売りが一旦休止する可能性もあるとの見方を示した。
午後15時半からの黒田東彦日銀総裁の会見で為替に関する発言に注目が集まっている。
ユーロ/ドルは1.0511/15ドル。欧州の景気減速懸念を背景にユーロの売り圧力が継続し。一時1.0481ドルと17年1月以来の水準まで下落した。市場では「節目の1.05ドルを下回った場合は、ロングポジションを構築していた市場参加者による投げ売りがでやすい」(アナリスト)との声がでていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 130.01/03 1.0511/15 136.69/73
午前9時現在 128.43/45 1.0553/57 135.56/60
NY午後5時 128.42/45 1.0555/59 135.59/63
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