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概要:ロシア産ガス代金のルーブル払いを巡り、欧州連合(EU)域内では各国の温度差が見られ、混乱が広がっている。EUは週明けに緊急のエネルギー相会合を開き対応を協議し、ロシア産ガス購入が対ロシア制裁措置に違反しないようより明確なガイダンスを提示する見通し。
[ブリュッセル 29日 ロイター] - ロシア産ガス代金のルーブル払いを巡り、欧州連合(EU)域内では各国の温度差が見られ、混乱が広がっている。EUは週明けに緊急のエネルギー相会合を開き対応を協議し、ロシア産ガス購入が対ロシア制裁措置に違反しないようより明確なガイダンスを提示する見通し。
ロシア産ガス代金のルーブル払いを巡り、欧州連合(EU)域内では各国の温度差が見られ、混乱が広がっている。
ロシアのエネルギー大手ガスプロムは27日、ルーブルでの支払いがなかったとし、ポーランドとブリがリアへのガス供給を完全に停止した。
ロシア産ガスへの依存度が高いドイツは29日、ユーロもしくはドル建てによる送金であれば、エネルギー業者がガスプロムバンクに特別口座を開設し代金を支払うことは可能で、対ロシア制裁違反にならないという認識を示した。
しかしEUの制裁には、企業がロシアの要請に応じこのような対応を取ることやルーブル口座の開設が可能かどうか明記されていない。
関係筋は28日、欧州の一部の業者がロシアへのガス代金をルーブルで支払い始めていると明らかにした。
デンマークのオーステッドは他の通貨での支払いについてコメントを避けつつも、ルーブル口座を開設する意向はないとした。イタリアのENIもルーブル口座は開設していないとした。
フィンランドのトゥップライネン欧州問題相は28日、ロシアが天然ガスの代金をルーブルで支払うよう求めていることについて、応じない方針を明らかにした。
EUの執行機関である欧州委員会は天然ガスの代金をルーブルに換金すれば対ロシア制裁措置に違反すると警告しつつも、明確な対応を打ち出すため、5月2日にエネルギー相会合を開く。
欧州委の高官は29日、ロイターに対し、あいまいな点が各国間における異なる解釈につながっているという苦情を踏まえ、欧州委は追加のガイダンスを提供する計画という。
ロシアのプーチン大統領はこれまでに「非友好国」に対しガスの支払いをルーブルで行うよう要求。ロシアは29日、同国が提案したルーブル支払い制度に問題はないという認識を示した。
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