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概要:米国株式市場は反発して取引を終えた。景気後退への懸念が続く中、ディフェンシブ株やハイテク株の上昇が景気敏感株の下落を相殺した。
6月23日、米国株式市場は上昇して取引を終えた。6月14日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2022 年 ロイター/Brendan McDermid)
S&P総合500種はプラス圏とマイナス圏を行き来する展開となったが、引けにかけて上げ足を速めた。米国債利回りが2週間ぶりの水準に低下し、ハイテク株や他の金利に敏感な成長株の追い風となった。
S&P500は先週、週間で2020年3月以来の大幅な下落率を記録。市場ではその後も不安定な取引が続いている。
グリーンウッド・キャピタルの最高投資責任者、ウォルター・トッド氏は「見通しを巡る不透明感が極めて高いため、市場は混乱している」と語った。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、約40年ぶりの高水準に達しているインフレを抑制するFRBのコミットメントは「無条件」と表明した。同時に、積極的な金融引き締めが失業率の上昇を招くリスクが存在するという認識を示した。
S&Pグローバルが発表した6月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.2に低下し、5カ月ぶりの低水準となった。高いインフレ率と消費者心理の悪化によって全般的に需要が減少した。
DAデビッドソンのウェルスマネジメントリサーチ責任者、ジェームズ・レーガン氏は「FRBは(景気の)鈍化を確認したいと考えており、データにそれが反映され始めている」とし、「経済成長は減速しつつあるが、リセッション(景気後退)に陥るほどかどうかが大きな問題だ」と述べた。
シティグループは世界的な景気後退の可能性が50%近くあると予測している。
この日はディフェンシブセクターが好調で、公益事業、ヘルスケア、不動産が2%以上の上昇となった。
ハイテク株も買われ、マイクロソフトが2.3%、アップルが2.2%、それぞれ上昇した。
一方、エネルギー株は3.8%下落。エクソンモービルが3%安、シェブロンが3.7%安でS&P500の重しとなった。
このほか景気に敏感な素材、工業、金融も下落した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.41対1の比率で上回った。ナスダックでも1.67対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約124億株。直近20営業日の平均は125億株。
*内容を追加して再送します。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30677.36 +194.23 +0.64 30570.33 30715.63 30293.40
前営業日終値 30483.13
ナスダック総合 11232.19 +179.11 +1.62 11137.68 11260.27 11046.29
前営業日終値 11053.08
S&P総合500種 3795.73 +35.84 +0.95 3774.71 3802.58 3743.52
前営業日終値 3759.89
ダウ輸送株20種 13032.21 +117.36 +0.91
ダウ公共株15種 935.74 +23.36 +2.56
フィラデルフィア半導体 2602.74 -16.97 -0.65
VIX指数 29.05 +0.10 +0.35
S&P一般消費財 1111.48 +17.72 +1.62
S&P素材 462.93 -6.58 -1.40
S&P工業 726.06 -3.84 -0.53
S&P主要消費財 744.75 +14.30 +1.96
S&P金融 519.01 -2.38 -0.46
S&P不動産 256.67 +5.05 +2.01
S&Pエネルギー 538.75 -20.96 -3.75
S&Pヘルスケア 1482.55 +32.14 +2.22
S&P通信サービス 188.77 +2.03 +1.09
S&P情報技術 2252.33 +31.90 +1.44
S&P公益事業 344.80 +7.91 +2.35
NYSE出来高 11.43億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 26255 + 135 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 26195 + 75 大阪比
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