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概要:来週の外為市場では、ドル/円の上値追いが一服となる可能性を指摘する声が上がっている。27日にかけて行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)は0.75%の利上げ予想が有力だが、景気減速への警戒感が高まる中、今後の利上げ加速や金利の一段の上昇が見込みづらくなってきたためだ。
7月22日、来週の外為市場では、ドル/円の上値追いが一服となる可能性を指摘する声が上がっている。写真は2016年1月撮影(2022年 ロイター/Jason Lee)
[東京 22日 ロイター] - 来週の外為市場では、ドル/円の上値追いが一服となる可能性を指摘する声が上がっている。27日にかけて行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)は0.75%の利上げ予想が有力だが、景気減速への警戒感が高まる中、今後の利上げ加速や金利の一段の上昇が見込みづらくなってきたためだ。
予想レンジはドル/円が136━139円、ユーロ/ドルが0.99―1.03ドル。
ロイターが20日にかけて、102人のエコノミストを対象に実施した聞き取り調査では、FOMCの利上げ幅予想は0.75%が98人と大勢を占めた。残りは1.0%を予想している。
一方、今後1年間に景気後退(リセッション)入りする可能性があるとの回答は40%と、前回6月の25%から大きく上昇した。28日発表の第2・四半期国内総生産(GDP)の事前予想はプラス0.9%だが、日々公表される経済指標を織り込みつつ算出される米アトランタ連銀のGDPNowは、現在マイナス1.6%。大きなかい離を示している。
仮に第2・四半期のGDPが予想外のマイナスとなれば、米国は2四半期連続のマイナス成長となる。事実上のリセッションと見なされれば、今後の利上げ加速は困難との見方から、米10年債利回りとドルの上昇にはブレーキがかかりやすくなる。
円相場にも転調の兆しが表れている。日銀は21日の決定会合で現行の金融緩和策を維持したものの、海外市場にかけて円は上昇した。景気減速への警戒感が強まる中、市場心理の明暗に応じて売買されやすい円は、以前のような全面的な下げが進みづらくなってきた。
それでも、ユーロ圏が燃料供給問題や政治不安を抱える中、投資先として米国が相対的に魅力を持つ状況は変わらない。ドルも「136円台に入ると押し目買いが入りやすい」(上田東短フォレックスの営業企画室長、阪井勇蔵氏)という。
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