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概要:22日の日本株市場は、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるものの、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。 21日の米国市場でNYダウは162ドル高だった。 週次新規失業保険申請件数が予想外に増加
22日の日本株市場は、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるものの、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。
21日の米国市場でNYダウは162ドル高だった。
週次新規失業保険申請件数が予想外に増加したほか、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や6月景気先行指数が予想外に悪化したため、景気減速への警戒から売りが先行した。
バイデン大統領が新型コロナウイルス検査で陽性症状との政府公表も重荷となった。
ただし、予想を上回る決算が相次いでいるほか、長期金利の低下を受けてハイテク株が買われるなか、上昇に転じた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の
27865円。
円相場は1ドル137円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まりそうだ。
日経平均は前日までの強いリバウンドにより、6月13日の急落局面で空けたマドを埋めたほか、52週線水準まで回復してきたため、いったんは達成感が意識されやすく、利益確定の動きが強まる可能性はありそうだ。
週末要因のほか、来週から本格化する決算を見極めたいとするムードも高まりやすいところであり、戻り売りスタンスといった流れとなろう。
もっとも、直近の強い値動きを見ても、これといった調整を挟まず、押し目待ち狙いの買い方にとってはレンジを切り上げざるを得ない需給状況であろう。
日中はこう着ながらも底堅い値動きが続く局面においては、引けにかけて強含む展開が意識されやすいところだ。
VIX指数は低下傾向を継続するなか、6月安値水準を下回ってきており、リスク選好の動きに向かわせやすい。
米国ではハイテク株を見直す動きが継続するなか、ナスダックは75日線を捉えてきたほか、6月の戻り高値水準を回復してきた。
6月の急落時にロングオンリーのファンドなどはポジションをほぼ解消したと見られており、その後のボトム圏でのこう着が続くなかでポジションは取りづらかったと見られる。
足元の急ピッチの上昇でポジションの積み増しが迫られるなか、押し目待ちの買い意欲は一段と強まっているだろう。
物色としては新型コロナウイルス感染症の感染拡大から内需系は手掛けづらいこともあり、減速懸念から売り込まれていたハイテク株の見直しが意識されやすい。
また、マザーズ指数は13週線突破から26週線を捉えてきており、中小型株には出遅れ修正の動きが期待されよう。
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