米ピンタレスト株急伸、エリオットが筆頭株主に 第2四半期は赤字

[１日 ロイター] - アクティビスト（物言う株主）として知られる米エリオット・インベストメント・マネジメントが１日、画像共有サイトの米ピンタレストの筆頭株主になったと発表し、経営陣に支持を表明した。これを受けてピンタレストの株価は引け後の時間外取引で２１％急伸した。

エリオットのマネジングパートナー、ジェシー・コーン氏とシニアポートフォリオマネジャーのマーク・スタインバーグ氏は、発表文書の中で「ピンタレストは大きな成長の可能性を持つ戦略的ビジネスであり、現在のピンタレストの価値創造機会を確信し、同社最大の投資家になった」と述べた。

エリオットはピンタレストへの出資比率を明らかにしておらず、ロイターのコメント要請にも応じていない。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）は７月に、エリオットが同社株９％以上を取得したと報じていた。

エリオットは６月２９日に就任したビル・レディ新最高経営責任者（ＣＥＯ）について「ピンタレストの次の成長段階を監督するのに適したリーダーだ」と支持を表明。共同創業者のベン・シルバーマン氏に関してもトップ交代を高く評価した。

ピンタレストが１日発表した第２・四半期決算（６月３０日まで）は４３１０万ドルの純損失を計上した。前年同期は６９４０万ドルの黒字だった。コストが２９％増加したほか、屋外での活動再開に伴いピンタレストのプラットフォームを利用する時間が減少した。

特別項目を除いたベースでは１株当たり０．１１ドルの黒字となった。リフィニティブがまとめた市場予想の０．１８ドルの黒字を下回った。

売上高は９％増の６億６５９０万ドルと、こちらも市場予想の６億６７００万ドルを下回った。デジタル広告市場の低迷が響いた。

第３・四半期は１桁台半ばの増収を想定。ドル高が逆風になるという。

６月３０日時点の月間アクティブユーザー（ＭＡＵ）は前年比５％減の４億３３００万人。市場予想は４億３４００万人だった。