アインホーン氏のヘッジファンド、ツイッター株を新規取得

ヘッジファンドのグリーンライト・キャピタルは７月、ツイッター株を新たに取得した。グリーンライト創設者で著名投資家のデービッド・アインホーン氏が１日付で投資家宛てに記した書簡の内容をロイターが確認した。

［ボストン １日 ロイター］ - ヘッジファンドのグリーンライト・キャピタルは７月、ツイッター株を新たに取得した。グリーンライト創設者で著名投資家のデービッド・アインホーン氏が１日付で投資家宛てに記した書簡の内容をロイターが確認した。ツイッター株の平均取得価格は３７．２４ドルだった。

ツイッターは７月１２日、電気自動車（ＥＶ）大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）が総額４４０億ドルの買収契約を解除したのは不当だとして、デラウェア州の裁判所に契約履行を要求する訴訟を起こしている。

アインホーン氏は、デラウェア州の裁判所にはマスク氏に買収手続き完了を強制すべき理由があると主張。「マスク氏の契約解除を容認すれば、将来多くの企業の買い手から『やっぱり手を引きます』と申し立てる訴訟が持ち込まれかねない」と指摘した。

さらにアインホーン氏は書簡で、同裁判所が下した過去の判例や買い手の契約上の義務に関する明確な解釈に基づき、今回の事態を巡って非常に大きな予測可能性が生まれていると述べ、マスク氏はツイッター買収を迫られるとの見方を示した。

マスク氏とアインホーン氏は因縁の間柄で、アインホーン氏は何年も前からテスラ株下落に賭けるポジションを構築。２人はツイッターでしばしば論争も繰り広げている。

書簡によると、グリーンライトの上半期リターンはプラス１３．２％で、この間のＳ＆Ｐ総合５００種の２０％下落を大きくアウトパフォームした。「われわれは弱気相場においてネットで買い持ちを維持しながらも年初来でプラス（のリターン）を達成した」と記されている。ただ好成績を挙げた個別の保有銘柄については明らかにしてない。