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概要:5日午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比199円67銭高の2万8131円87銭と、3日続伸した。好業績を発表した銘柄への買いが広がったほか、値がさ株やハイテク株の上昇が相場を押し上げ、6月9日以来の高値となった。台湾株や米株先物の上昇が投資家心理の改善につながったとの指摘も出ていた。
8月5日午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比199円67銭高の2万8131円87銭と、3日続伸した。都内で2013年10月撮影(2022年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 5日 ロイター] - 5日午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比199円67銭高の2万8131円87銭と、3日続伸した。好業績を発表した銘柄への買いが広がったほか、値がさ株やハイテク株の上昇が相場を押し上げ、6月9日以来の高値となった。台湾株や米株先物の上昇が投資家心理の改善につながったとの指摘も出ていた。
日経平均は寄り付きこそ小幅安だったが、プラス転換し、徐々に上げ幅が拡大した。一時、2万8000円近辺でもみ合う展開となったが、台湾株が上昇してスタートしたほか、米株先物のしっかりした動きを支えに、騰勢が強まった。好業績銘柄への買いも広がり、日経平均は一時、2万8167円04銭まで上昇した。
前日の米国株市場ではグロース株中心のナスダック総合が堅調に推移したことを受け、半導体関連株やハイテク株などの一角が買われた。
これまで日経平均は、節目の2万8000円にトライするたびに利益確定売りに押されていたが、足元では2万8000円台を維持している。T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー、浪岡宏氏は「昨日も2万8000円での攻防がみられたが、売買代金が膨らんでおり、利益確定売りが一定程度出たとみている」と指摘。仮にきょう2万8000円台を維持して引けた場合は「目先は2万8000円台での値固めも視野に入るのではないか」との見方を示した。
ただ、世界景気の悪化懸念や米中関係緊迫化への警戒が、株価の下押しリスクになる可能性もあるという。
一方、今晩は米国で雇用統計の公表を控えており、「後場は大きな値動きは見込めず、一進一退の展開になりそうだ」(国内証券)との声も聞かれた。
TOPIXは0.68%高の1943.92ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆4227億5200万円だった。東証33業種では、値上がりは鉄鋼やその他製品、卸売業など26業種で、値下がりは鉱業や石油・石炭製品、電気・ガス業など7業種だった。
個別では、東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連株が堅調なほか、指数寄与度の大きいファーストリテイリングもしっかり。好決算を発表したキッコーマン、日本製鉄などの上げも目立った。昨日、決算を受けて軟調だったトヨタ自動車は小幅高となった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1316銘柄(71%)、値下がりが444銘柄(24%)、変わらずが78銘柄(4%)だった。
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