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概要:[5日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは5日、ロボット掃除機「ルンバ」を製造する米アイロボットを約17億ドルで買収すると発表した。スマート家電事業を強化する。
米アマゾン・ドット・コムは5日、ロボット掃除機「ルンバ」を製造する米アイロボットを約17億ドルで買収すると発表した。スマート家電事業を強化する。2018年5月撮影(2022年 ロイター/Elijah Nouvelage/File Photo)
[5日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは5日、ロボット掃除機「ルンバ」を製造する米アイロボットを約17億ドルで買収すると発表した。スマート家電事業を強化する。
買収は全額現金で実施し、1株当たりの買収額は61ドル。直近の終値(49.99ドル)に22%上乗せした水準となる。
発表を受け、アイロボット株は午前の取引で60.09ドルまで上昇。その後は約19%高の59.50ドル近辺で取引されている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)時は、衛生意識が高い消費者の間で高級ロボット掃除機の需要が増大したことで、アイロボットの株価は197.4ドルまで上昇していた。
ルンバの価格は最大1000ドル。家の中の空間データを収集する機能もあるため、アイロボットはスマートホーム技術を開発する企業にとって貴重な存在となる。ただ、インフレ高進を背景に北米、欧州、中東・アフリカで需要が減退したことで、今年第2・四半期の売上高は30%減少した。
D・A・デビッドソンのアナリスト、トーマス・フォルテ氏は「アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)はジェフ・ベゾス氏よりも積極的にM&A(合併・買収)を行っていくもようだ」とし、「現在はアマゾン規模はより大きくなり、保有する現金も増えているため、理にかなう」と述べた。
アマゾンの現在の現金および現金等価物は370億ドル以上。
買収手続き完了後もアイロボットのコリン・アングルCEOは職にとどまる。
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