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概要:(決算速報) And Doホールディングス(旧ハウスドゥが22年1月1日付で事業持株会社体制に移行して商号変更)<3457>(東証プライム)は8月15日の取引時間終了後に22年6月期連結業績を発表した
(決算速報)
And Doホールディングス(旧ハウスドゥが22年1月1日付で事業持株会社体制に移行して商号変更)<3457>(東証プライム)は8月15日の取引時間終了後に22年6月期連結業績を発表した。主力事業が順調に伸長して増収増益だった。そして23年6月期も増収増益・連続増配予想としている。住宅需要が堅調であり、成長強化事業が牽引して収益拡大基調だろう。株価は7月の年初来安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。
■22年6月期増収増益、23年6月期も増収増益で連続増配予想
22年6月期の連結業績(収益認識基準適用だが損益への影響軽微)は、売上高が21年6月期比6.0%増の413億95百万円、営業利益が10.9%増の28億71百万円、経常利益が17.2%増の29億47百万円、親会社株主帰属当期純利益が21.0%増の19億55百万円だった。配当は6円増配の36円(期末一括)とした。
成長強化事業(フランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、金融事業)への積極的投資を継続したが、主力事業が伸長して増収増益だった。なお収益認識基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が1億55百万円増加、売上原価が14百万円増加、営業利益、経常利益、税金等調整前当期純利益がそれぞれ1億40百万円増加している。
フランチャイズ事業は売上高(調整前)が1.6%増の33億87百万円で、セグメント利益(調整前営業利益)が3.4%増の23億01百万円と順調だった。累計加盟店数は683店舗で21年6月期末比19店舗減少した。コロナ禍の影響で退会数が増加した。
ハウス・リースバック事業は売上高が5.8%増の145億33百万円で、利益が0.7%減の17億17百万円だった。契約件数は187件増加の1090件、物件取得数は209件増加の1010件、期末保有物件数は306件増加の645件、保有物件総額(簿価ベース)は43億20百万円増加の89億14百万円となった。HLB10号へ売却(40.9億円)後も保有物件数は高水準を維持して次期へ持ち越している。
金融事業は売上高が29.9%減の7億67百万円で、利益が81.1%増の1億37百万円だった。不動産担保融資残高を縮小(49億22百万円減少の48億22百万円)したため減収だが、リバースモーゲージ保証が伸長(新規保証件数が105件増加の326件、保証残高が34億62百万円増加の88億05百万円)して大幅増益だった。
不動産売買事業は売上高が13.6%増の184億41百万円、利益が41.8%増の16億91百万円だった。取引件数は590件で144件減少したが、住宅需要が高水準に推移して大幅増収増益だった。期末在庫(販売用不動産+仕掛販売用不動産)数は263件増加の729件、在庫額は44億11百万円増加の153億39百万円となった。
不動産流通(仲介)事業は売上高が5.7%減の23億24百万円だが、店舗集約などの施策による収益性向上で利益が34.9%増の7億30百万円だった。仲介件数は505件減少の2857件だった。リフォーム事業はコロナ禍の影響で売上高が2.1%減の26億58百万円だが、生産性向上などの効果で利益が14.1%増の1億95百万円だった。リフォーム契約件数は20件減少の1816件、リフォーム引渡件数は18件増加の1809件だった。
なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が110億71百万円で営業利益が7億92百万円、第2四半期は売上高が112億19百万円で営業利益が9億99百万円、第3四半期は売上高が68億71百万円で営業利益が1億12百万円、第4四半期は売上高が122億34百万円で営業利益が9億68百万円だった。
23年6月期連の結業績予想は、売上高が22年6月期比12.5%増の465億82百万円、営業利益が20.2%増の34億52百万円、経常利益が12.0%増の33億円、親会社株主帰属当期純利益が11.4%増の21億78百万円としている。配当予想は4円増配の40円(期末一括)としている。連続増配予想である。株主優待制度を22年6月期末対象をもって廃止し、以降は優待制度に要していた費用相当分を加味して配当で還元する。
セグメント別営業利益(調整前)計画はフランチャイズ事業が10.3%増の25億38百万円、ハウス・リースバック事業が38.9%増の23億87百万円、金融事業が34.2%増の1億85百万円、不動産売買事業が5.4%減の16億円、不動産流通事業が14.7%減の6億23百万円、リフォーム事業が17.5増の2億30百万円、調整額が▲41億11百万円としている。
住宅需要が堅調であり、成長強化事業が牽引して23年6月期も収益拡大基調だろう。
■株価は戻り試す
株価は7月の年初来安値圏から切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して底打ち感を強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。8月15日の終値は905円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS111円33銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約4.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS706円07銭で算出)は約1.3倍、そして時価総額は約177億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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