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概要:ブラジルで16日から大統領選の選挙運動期間が始まった。今回は現職の右派ボルソナロ大統領と、2003年から2期大統領を務めた左派のルラ氏による事実上の一騎打ちとなる構図だ。10月2日の投票で過半数を獲得する候補がいない場合は、同30日に上位2候補の決選投票が行われる。
ブラジルで16日から大統領選の選挙運動期間が始まった。ブラジリアで撮影(2022年 ロイター/Ueslei Marcelino)
[ブラジリア/サンパウロ 16日 ロイター] - ブラジルで16日から大統領選の選挙運動期間が始まった。今回は現職の右派ボルソナロ大統領と、2003年から2期大統領を務めた左派のルラ氏による事実上の一騎打ちとなる構図だ。10月2日の投票で過半数を獲得する候補がいない場合は、同30日に上位2候補の決選投票が行われる。
ボルソナロ氏は、前回選挙の遊説中に暴漢に刺されて負傷した現場で第一声を上げ、「わが国はもうこれ以上汚職は望んでおらず、秩序と繁栄を求めている」と訴えた。ルラ氏が退任後収賄罪で一時収監されたことを念頭に置いた発言で、集まった支持者は「ルラは盗人だ」と連呼した。
一方ルラ氏は、自身が1970年代に労働運動の指導者になったサンパウロ郊外のフォルクスワーゲン工場前で選挙戦を開始。ボルソナロ政権の下でブラジルには空腹が再来し、最低賃金では生きてゆけない世帯をインフレが直撃していると主張した。
ルラ氏は「われわれは国家再建に向けてやるべきことが多い。私は国民の生活を再び変えるために大統領になりたい。現状には誰も我慢がならないからだ」とボルソナロ政権を強く批判した。
大半の世論調査ではルラ氏がボルソナロ氏に対して支持率で2桁のリードを保っている。ただここ数週間、低所得層支援のための支出拡大を続け、インフレの大きな要因である燃料価格について国営石油会社ペトロブラスに引き下げを働きかけているボルソナロ氏がやや差を縮めている情勢だ。
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