日経平均は大幅に3日続落、1カ月ぶり高水準の米金利を嫌気

日経平均は大幅に3日続落。

22日の米株式市場でダウ平均は643ドル安と大幅続落。

経済シンポジウム「ジャクソンホール会合」を控えるなか、連邦準備制度理事会（FRB）

のタカ派姿勢を警戒した売りから終日軟調に推移。

長期金利が1カ月ぶりの高値を更新したことでハイテク株主体に売られ、相場の下押し圧力となった。

ナスダック総合指数は-2.54％と大幅続落。

米株安を受けて日経平均は214.30円安からスタート。

朝方から売りが広がり、午前中ごろには一時28395.30円（399.20円安）まで下落した。

アジア市況の下げ渋りや為替の円安基調を支援要因にその後は下げ止まったが、戻りは鈍く、安値圏でのもみ合いが続いた。

大引けの日経平均は前日比341.75円安の28452.75円となった。

東証プライム市場の売買高は9億7431万株、売買代金は2兆3245億円だった。

セクターでは電気機器、輸送用機器、ゴム製品が下落率上位となった一方、空運、鉱業、海運が上昇率上位となった。

東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の76％、対して値上がり銘柄は21％となった。

個別では、ソフトバンクＧ (TYO:9984)、ソニーＧ (TYO:6758)、キーエンス (TYO:6861)、日本電産<

6594>、村田製 (TYO:6981)などの主力ハイテク株が大幅安。

エムスリー (TYO:2413)やメルカリ (TYO:4385)、リクルートHD (TYO:6098)のグロース（成長）株も大きく下落。

ダイキン (TYO:6367)、ファナック (TYO:6954)の値がさ株も軟調。

アステラス薬 (TYO:4503)、中外製薬 (TYO:4519)など医薬品も総じて安い。

アイスタイル (TYO:3660)は利益確定売りが膨らみ急落。

東証プライム市場の下落率上位にはマネーフォワード (TYO:3994)、SREHD (TYO:2980)、ラクス (TYO:3923)などの中小型グロース株が多く並んだ。

為替の円安基調は続いていたが、トヨタ自 (TYO:7203)やデンソー (TYO:6902)、ホンダ (TYO:7267)なども大きく売られた。

エンジン不正問題の拡大を嫌気し、日野自 (TYO:7205)が前日に続き急落した。

一方、レーザーテック (TYO:6920)、HOYA (TYO:7741)など先端半導体関連が逆行高。

市況関連株では郵船 (TYO:9101)、商船三井 (TYO:9104)の大手海運が堅調。

原油先物価格の上昇を支援要因にINPEX (TYO:1605)、出光興産 (TYO:5019)が大幅高となり、石油資源開発 (TYO:1662)は年初来高値を更新。

政府が水際対策の緩和を検討しているとの報道を好感し、JAL (TYO:9201)、エアトリ (TYO:6191)、オープンドア (TYO:3926)の旅行関連のほか、三越伊勢丹 (TYO:3099)、高島屋 (TYO:8233)、資生堂 (TYO:4911)、花王 (TYO:4452)のインバウンド・化粧品関連が軒並み大幅高。

持ち株会社体制への移行を検討すると発表したラウンドワン (TYO:4680)も高い。

ほか、ダブル・スコープ (TYO:6619)、三井松島HD (TYO:1518)といった個人投資家人気の高い銘柄が大きく上昇。

サブスクビジネス運用支援プロジェクトを受注したノムラシステム (TYO:3940)はストップ高となった。

1対2の株式分割を発表した日シス技術 (TYO:4323)も急伸した。