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概要:来週の外為市場もドルの独歩高に大きな変化はなさそうだ。米金利が歴史的水準へ上昇する中、欧州中央銀行(ECB)が0.75%の大幅利上げに踏み切っても、エネルギー供給など不安材料をいくつも抱えるユーロが、大きく買い上げられる公算は大きくない。
9月2日、来週の外為市場もドルの独歩高に大きな変化はなさそうだ。写真は2016年1月撮影(2022年 ロイター/Jason Lee)
[東京 2日 ロイター] - 来週の外為市場もドルの独歩高に大きな変化はなさそうだ。米金利が歴史的水準へ上昇する中、欧州中央銀行(ECB)が0.75%の大幅利上げに踏み切っても、エネルギー供給など不安材料をいくつも抱えるユーロが、大きく買い上げられる公算は大きくない。
予想レンジはドル/円が138━142円、ユーロ/ドルが0.98―1.01ドル。
ドルが24年ぶりに140円台へ乗せる中、主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数も2日、02年6月以来22年ぶりの高水準を付けた。大和証券シニア為替ストラテジストの多田出健太氏によると、市場が描く米国のターミナルレート(利上げの最終地点)は4%程度が現在のメインシナリオ。「十分にその水準を織り込んだ」と、多田出氏は言う。
歴史的な高値圏に達したドルの行方は、これまで上昇の原動力だった米金利次第との見方が引き続き大勢。すでに15年ぶり高水準にある2年債、11年ぶり高水準に差し掛かりつつある10年債利回りが一段の上昇に向かえば、ドルは幅広い通貨に対して上昇を続ける見通しだ。
多田出氏は「想定ターミナルレートが4.0%前後であれば、140円を大きく上抜けていくモメンタムは強くないが、4.5%程度へ切り上がることになれば、140─145円といった新たなレンジへ主戦場が移る」と話す。
その見極めに向け、米国の経済指標や連邦準備理事会(FRB)高官発言が最大の注目点であることに変わりはないが、8日に理事会を開くECBの決断も見逃せない。0.75%の大幅利上げとなれば、エネルギー供給不安などから売り込まれてきたユーロに買い戻しが入りやすくなるためだ。
直前になっても、市場の利上げ予想は0.5%か0.75%かで定まっていない。エネルギー需要が高まる冬に向けて、景気は不透明感が増すと警戒する向きに対し、過去最高水準へ上昇しているインフレ率の押し下げは最重要課題との読みもある。
金利先物市場が織り込む0.75%の利上げ確率は8割程度に達しているが、大幅利上げはイタリアなど周縁国にとって、景気の重しとなるだけではなく、金利負担という財政問題も想起させる。域内分断リスクは「ECBにセーフティネットの発動か、利上げの停止を強いることになる」(外銀)といい、大幅利上げでユーロが上昇しても、流れはやがてドル高に戻るとの予想が主流だ。
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