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概要:■要約トリプルアイズ (TYO:5026)は、AIソリューション事業と研修事業を行っており、AIソリューション事業はSI(システムインテグレーション)部門とAIZE部門から構成されている。 画像認識プ
■要約
トリプルアイズ (TYO:5026)は、AIソリューション事業と研修事業を行っており、AIソリューション事業はSI(システムインテグレーション)部門とAIZE部門から構成されている。
画像認識プラットフォーム・AIZE(アイズ)は、AIモデルの開発から実装システムの構築まで1つのプラットフォームで実現できることが特長である。
本当に使えるAIプロダクトを提供し、技術の追求を社会実装に直結させる事業に取り組んでいる。
1. 会社概要
同社は、深層学習技術を代表とした機械学習技術や、これらをもとにする画像処理技術及びアルゴリズムを用いてソフトウエアの研究開発に取り組んでいる。
AIによる画像認識技術のビジネスでの実用化、社会実装にいち早く実績を残し企業活動に欠かせないシステムとして浸透、定着させることを目指してきた。
同社の画像認識技術の特徴である顔認証に対する高い精度を実際のビジネスの現場で活用するためには様々な実際現場への環境対応が求められ、研究開発のみならず運用ノウハウなど得意とする分野は多岐にわたっている。
現在、同社が注力する画像認識プラットフォーム・AIZEは、顔認証、物体検知を行うソリューションとして、流通小売業を中心に店舗や工場など業種・業態を問わずサービス提供を行っている。
なかでも顔認証については、正面静止画像であれば認証率99%超という高精度を誇っている。
2. 2022年8月期第3四半期の業績概要と2022年8月期通期の業績見通し
2022年8月期第3四半期の累計連結業績は、売上高が1,840百万円、営業利益が131百万円、経常利益が115百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が96百万円となった。
セグメント別の業績は、AIソリューション事業が、売上高1,804百万円、セグメント利益121百万円となった。
IT技術者の不足を背景としたAI、IoT、DXに係る開発やWEBシステム開発、AIZE関連請負開発に関する売上が堅調に推移した。
研修事業は、売上高が28百万円、セグメント利益が9百万円となった。
季節性の要因で新卒研修等の実施件数が増加した。
通期会社計画に対する進捗率は、売上高で70.9%、営業利益で75.2%、経常利益で71.0%、親会社株主に帰属する当期純利益で69.5%であり、順調に推移している。
2022年8月期の連結業績見通しは、売上高2,595百万円(前期比22.3%増)、営業利益174百万円(同188.6%増)、経常利益163百万円(同94.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益138百万円(同264.5%増)である。
売上高の内訳は、SI部門が1,838百万円(前期比2.9%増)と堅調に推移、AIZE部門が715百万円(同144.3%増)と大幅拡大となっている。
3. 中期経営方針
経営基盤の安定を担うSI部門と成長を加速させるAIZE部門のシナジー効果を最大限に発揮し、既存IT企業とITベンチャー企業の優位性を併せ持つ独自の企業として市場にポジションを確立する方針である。
中期的にSI部門、AIZE部門ともに営業活動を協働で行うパートナー企業の開拓を進める考えである。
AIZEプロダクトを新規顧客との接触点となる商品として、SI部門によるシステム開発受注などAIソリューション事業を拡充する戦略である。
同時に、ストック型ビジネスであるAIZEの導入を進め、課金ポイントとなるID数の増加を目指す。
そして、長期的には、変わり続ける先端技術を社会に実装しつづけ、事業領域を広げ日本の産業を牽引する考えである。
■Key Points
・システムインテグレーションと自社の画像認識プラットフォーム・AIZE(アイズ)を展開
・2022年8月期の連結業績見通しは、売上高で前期比22.3%増、営業利益で同188.6%増、SI部門に加え、AIZE部門が好調に推移する見通し
・長期的には、変わり続ける先端技術を社会に実装しつづけ、事業領域を広げ日本の産業を牽引していく
(執筆:フィスコ客員アナリスト 藤田 要)
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