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概要:ステラ ケミファ<4109>(東証プライム)は、今年8月24日に発表した自己株式取得による好需給と、9月1日に開示した半導体用高純度薬品の充填設備を増強する成長戦略を見直し割安株買いが再燃している。今
ステラ ケミファ<4109>(東証プライム)は、今年8月24日に発表した自己株式取得による好需給と、9月1日に開示した半導体用高純度薬品の充填設備を増強する成長戦略を見直し割安株買いが再燃している。今2023年3月期純利益についても、前期に計上した子会社株式売却益の一巡で減益転換が予想されているが、今年7月20日に投資有価証券売却益の計上も発表しており、連続して過去最高を更新する業績推移への期待も高めている。
■自己株式取得の市場買付は進行中で買いコストは平均2841円
自己株式取得は、資本効率の向上と株主への利益還元強化を目的とした機動的な資本政策を遂行するために実施するもので、取得株式数の上限を50万株(発行済み株式総数の4.0%)、取得総額を17億円、取得期間を8月25日から来2023年3月24日までとして決議された。すでに8月25日から8月31日までに市場買付を行っており、取得株式数は7万1500株、取得金額は2億318万円となっており、1株当たりの買いコストは2841円の計算となる。同社は、昨年10月からも自己株式取得を行っており、最終取得期限の12月30日より早く11月10日に買付を終了しており、今回も同様の早期取得が期待され好需給要因となる。
一方、成長投資は、半導体の製造工程で使用される高純度フッ化水素酸と機能性薬液が、国内外のメーカーから中小型容器での供給を求められていることに対応して約54億円を投資して中小型容器充填設備を刷新し、供給能力を現在の2倍とする。また同社の今2023年3月期業績は、売り上げ375億円(前期比0.5%増)、営業利益46億円(同0.4%増)、経常利益58億円(同1.6%増)、純利益42億円(同21.7%減)と見込み、純利益は、前期に計上した持分法適用会社のステラファーマ<4888>(東証グロース)などの株式売却益の一巡で前期の過去最高業績から減益転換する。ただ、今期も12億3700万円の投資有価証券売却益を第2四半期決算時に計上予定であり、上振れて前期の過去最高純利益を更新することも期待される。
■年初来高値への急伸時の窓埋めを終了しPER8倍、PBR0.8倍の修正に再発進
株価は、ロシアのウクライナ侵攻による世界同時株価で売られた年初来安値2210円から前期業績の上方修正・増配で2700円台までリバウンドし、今期純利益の減益転換予想で2291円安値までほぼ往って来いとなったが、今期第1四半期の好決算で2750円まで買い直され、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆した。足元では自己株式取得発表とともに窓を開けて年初来高値2900円まで急伸、高値もみ合いのなかこの窓埋めがほぼ最終段階となっていた。PERは8.2倍、PBRは0・81倍と割安であり、この修正に再発進し年初来高値抜けから昨年1月高値3780円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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