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概要:[東京 15日 ロイター] - 伊藤忠商事は15日、アマゾン・ジャパンと中古携帯端末の買い取り事業を始めると発表した。米アマゾン・ドット・コムのサイトでは下取りサービスがあるが、日本での展開は初めて。
[東京 15日 ロイター] - 伊藤忠商事は15日、アマゾン・ジャパンと中古携帯端末の買い取り事業を始めると発表した。米アマゾン・ドット・コムのサイトでは下取りサービスがあるが、日本での展開は初めて。円安進行によるスマートフォンメーカーなどの値上げの影響を受け、国内の中古携帯端末の市場は急拡大しており、アマゾンの顧客基盤を活用して端末の買い取りを強化する。
伊藤忠は、中古携帯オンライン流通を手掛ける傘下の「ビロング」(東京都港区)を通じて、アマゾンのECサイト上で不要になった携帯端末を買い取る。査定、本人確認、回収手続きまですべてオンラインで完結する。下取り金額は、アマゾンのギフト券で支払われる。ビロングが回収した端末のデータを消去・検品した上で、伊藤忠の国内外のネットワークを通じて再流通させる。
7月にはアップルが円安を受けてiPhoneの国内価格を引き上げた。新型iPhone14では、最安値モデルのミニを廃止したこともあり、今回初めて最低価格が10万円を上回った。値上げが相次ぐ中、消費者の中古スマホに対する関心は高まっており、ビロングのオンライン販売では、7月以降「日販が前年同期比で3倍に拡大した」(井上大輔社長)という。
調査会社MM総研によると、2021年度の中古スマホの販売台数は212万台で前年度比14.6%伸び、過去最高になった。22年度も2桁の拡大基調が続き、26年度には342万台になると予想する。
関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算によると、家庭で使用されていない携帯電話端末は2億7000万台に上り、その価値は約3兆円に達する。
伊藤忠はアマゾンとの連携に加えて、資本提携する住宅関連サービス提供のジャパンベストレスキューシステム(名古屋市)とともに中古携帯端末の回収にも乗り出している。
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