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概要:[マドリード 14日 ロイター] - 「ザラ」などのファッションブランドを展開するスペインのアパレル大手インディテックスのイグナシオ・フェルナンデス最高財務責任者(CFO)は14日の上期(2─7月)決
[マドリード 14日 ロイター] - 「ザラ」などのファッションブランドを展開するスペインのアパレル大手インディテックスのイグナシオ・フェルナンデス最高財務責任者(CFO)は14日の上期(2─7月)決算発表会見で、コスト上昇のためこの秋に再び値上げする計画を発表した。今年の春と夏に続く値上げとなる。
フェルナンデス氏は「われわれは常に安定的な価格方針を考えている」と述べ、秋の値上げ率は平均で1桁台半ばになると指摘した。
オスカー・ガルシア・マセイラス最高経営責任者(CEO)は自社の売り上げについて、直近の数週間でも増加していると自信を示した。投資家の間では生計費上昇でファッション関連の需要が弱まることが懸念されている。しかし同氏は、自社の長期的な成長の可能性を強く確信しているとも強調した。
インディテックスが春や夏に値上げした頃は、物価上昇に対応する必要が出ていた一方、コロナ禍対応の規制措置の緩和・解除で世界的に休暇用やパーティー用や出社用の衣服購入も増大していた。そうした中でも、UBSのアナリスト分析によると、インディテックスの今年これまでの値上げは競合他社よりも強気だった。
この日発表した決算はアナリスト予想をも上回った。売上高は前年同期比約25%増の148億4000万ユーロ(148億2000万ドル)で、純利益は41%増の17億9000万ユーロ。上期の総利益率は57.9%と、7年ぶりの高利益率だった。
ただ、下期に入った8月1日―9月11日の同社の売り上げ伸び率は為替調整後の年率で11%と、5―7月の15.9%から鈍化している。競合他社では先週時点で、販売量を守るため、既に実施したり計画したりした以上の値上げはもうしないと表明した企業も出ている。
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