简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:急成長中の共同編集デザインプラットフォーム・フィグマ(Figma)が、ソフトウェア大手アドビ(Adobe)の「200億ドル」買収提案を受け入れた。2013年のシードラウンドはじめ、創業初期からの投資家が得る果実は…。
人気の共同編集デザインプラットフォーム「フィグマ(Figma)」が、クリエイティブ支援ソフトウェアのアドビ(Adobe)からの買収提案を受け入れた。
Screenshot of Figma Official Blog
前年の盛況に比べて新規株式公開(IPO)や大型買収案件が激減し、年初来「冬の時代」が続くなか、クリエイティブ支援ソフトウェアの米アドビ(Adobe)が9月15日に発表した共同編集デザインプラットフォーム・フィグマ(Figma)の買収は際立った存在感を放つ。
200億ドル(約2兆9000億円)という買収金額は、ベンチャーキャピタル(VC)の支援を受けるスタートアップとしては過去最大規模。
ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)のユーアイパス(UiPath)、手数料無料投資アプリのロビンフッド(Robinhood)、外国語学習プラットフォームのデュオリンゴ(Duolingo)など、2021年に上場したテック企業の現在の時価総額を大きく上回る。
フィグマのシリーズBラウンドでリードインベスターを担ったVC、クライナー・パーキンス(Kleiner Perkins)パートナーのマムーン・ハミドによれば、同社は2021年6月に2億ドルを調達して潤沢な資金が手元にあるため、必ずしも身売りする必要はなかったと語る。
「フィグマは基本的に独立企業としての道を歩んでいました。それが一転買収合意ですから、まさに絶妙のタイミングで、互いに最適な企業同士が集まったということなのでしょう」
今回の買収は、上記のクライナー・パーキンスだけでなく、インデックス・ベンチャーズ(Index Ventures)、グレイロック・パートナーズ(Greylock Partners)など、フィグマの創業初期から出資するVCに大きなリターンをもたらすことになりそうだ。
もっと知る
評価額100億ドルの生産性ツールNotion、LinkedIn前CEOも出資「謎のカレンダーアプリ」Cron買収
フィグマは直近2年間で文字通りエクスポネンシャル(指数関数的)な成長を見せてきた。
同社のディラン・フィールド最高経営責任者(CEO)とは何者なのか、Insider記者のロザリー・チャンが初めて記事で詳しく報じた2020年10月時点で、評価額はおよそ20億ドルだった。
それが翌年には5倍の100億ドルに跳ね上がり、さらにその翌年、つまり2022年にアドビと合意した買収金額は記事冒頭で述べたように200億ドルで、評価額はさらに倍増したことになる。
米ウォール・ストリート・ジャーナルのロルフ・ウィンクラー記者は買収合意直後のツイートで、各VCが初めてフィグマに出資した際の株価を計算している。
それによると、インデックスは1株当たり0.088ドル(シード)、グレイロックは1株当たり0.199ドル(シリーズA)、クライナーが1株当たり0.332ドル(シリーズB)で、対するアドビの買収金額は1株当たり40.20ドルとなっている。
What investors first paid for @Figma, which @adobe buying for ~$40.20 per share:
$0.088: @dannyrimer/@IndexVentures, @semil, Jacobsen/OATV
A $0.199: @johnolilly/@GreylockVC
B $0.332: @mamoonha/@kleinerperkins
C $1.098: @andrew__reed/@sequoia
D $4.619: Peter Levine/@a16z
— Rolfe Winkler (@RolfeWinkler) September 15, 2022
まさにベンチャー投資の醍醐味(だいごみ)といった結果だ。
今回、Insiderはあらためて調査会社ピッチブック(PitchBook)のデータを確認し、アドビによる巨額買収の恩恵を受ける企業と、直近のシリーズEラウンド(2021年)までのフィグマへの出資状況をリストにまとめてみた。
【図表1】フィグマ(Figma)の出資企業リスト。資金調達ラウンド、出資年、資金調達額(ラウンドごとの総額)。画像をクリックすると拡大表示されます。
PitchBook/Insider
もっと知る
評価額100億ドル超のデザインツール「Figma」が日本語対応、円安や競合とどう戦う
もっと知る
SaaS成功企業には共通する「最初の100万人獲得」のグロース戦略がある…Slack、Stripe、Figma、Databricksのケース
[原文:Adobe's $20 billion deal to buy Figma is one of the biggest ever for a venture-backed startup. Early VC investors like Index Ventures, Greylock, and Kleiner Perkins stand to win big]
(翻訳・編集:川村力)
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。