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概要:米国株式市場は総じて下落して取引を終えた。S&P総合500種が2020年11月以来約2年ぶりの安値を更新し、一段と弱気相場が深まる展開となった。
[27日 ロイター] - 米国株式市場は総じて下落して取引を終えた。S&P総合500種.SPXが2020年11月以来約2年ぶりの安値を更新し、一段と弱気相場が深まる展開となった。
9月27日、米国株式市場は総じて下落して取引を終えた。ニューヨーク証券取引所で撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid)
市場関係者に見方を聞いた。
●FRBのメッセージ響く、投資家の弱気心理継続も
<BMOファミリー・オフィスの最高投資責任者(CIO)代理、キャロル・シュレイフ氏>
このビジネスを40年間やっているが、債券と株式が同時に弱気相場になったことはこれまでなく、足元で投資家は隠れる場所がなく不安定な状況だ。
世界の指標、地政学情勢、超緩和的と制約的という双方の政策の動きをどのように解釈すればいいのかは、誰にも明確には分からない。このため、市場はどちらの方向に傾くべきなのかを決めかねている。
投資家心理は非常に弱気になっており、しばらくその状態が続く可能性がある。相場の上振れを促すようなきっかけも見当たらない。
市場は今年ずっとFRBが近くハト派姿勢に傾くことを期待し、FRBに抵抗してきた。指標の一部はインフレがピークを打ったとの見方を後押ししているが、FRBは先週、疑う余地のない明確なメッセージを打ち出した。投資家は心理的に消耗状態に近づいている。
●11月までFOMCなく不透明感続く
<キャップトラストの最高投資責任者(CIO)、クリスチャン・ルドゥー氏>
投資家は11月まで米連邦公開市場委員会(FOMC)がないという不透明な時期を迎えており、米連邦準備理事会(FRB)の政策が株式市場の主な圧迫要因となっている。
10月中旬に発表される次回のインフレデータが改善を示したとしても、FRBがどう反応するか分からない。政策当局者の最近の発言は一貫して現行方針を堅持する姿勢を示しており、投資家はインフレが大幅に改善しても引き締めサイクル停止につながらないのではないか、との疑念を抱く可能性がある。
S&P総合500種.SPXは現在の水準から3300前後に約10%さらに下落する可能性がある。
●驚きではない、S&Pは3200が支持線
<ダコタ・ウェルスのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、ロバート・パブリック氏>
失望しているものの、驚きではない。この方向に向かっていた。米連邦準備理事会(FRB)や米金利の行方、米国経済の状態を人々は懸念している。数週間後には企業決算シーズンが始まり、予想を下回る決算が出るかもしれない。
S&P総合500種.SPXの支持水準は良くて3400、たぶん3200で、最悪の場合は恐らく3000だ。
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