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概要:ノバック<5079>(東証スタンダード)は、4月期決算会社だが、この中間配当を60円、期末配当を60円として実施し、年間120円(前期実績100円)と連続増配を予定しており、中間期末が10月に接近して
ノバック<5079>(東証スタンダード)は、4月期決算会社だが、この中間配当を60円、期末配当を60円として実施し、年間120円(前期実績100円)と連続増配を予定しており、中間期末が10月に接近していることから、先取りして配当権利取りの買い物が再燃している。今2023年4月期純利益が、過去最高を連続更新と見込まれ、合わせて今年3月31日に新規株式公開(IPO)された際の公開価格3000円、初値2630円のいずれをも下回っており、ファンダメンタルズ的に売られ過ぎとしてリカバリー期待の買い物も交錯している。
■前期の前倒し発注の反動で減収益転換も純利益は連続過去最高
同社株は、今年4月に東証の市場区分が再編される前の最後のIPO株として東証第2部にIPOされた。IPO時の前2022年4月期業績は過去最高純利益が予想され、年間配当も100円(前々期実績20円)へ大幅増配が予定されていたが、IPO株人気の薄い東証第2部へのIPOで、業態も中堅ゼネコンのオールドエコノミーに属するハンデから初値は公開価格3000円を下回る2630円で形成し上場来高値2897円まで買い進まれたものの、配当権利落ちとともに上場来安値1945円まで売られた。
一方、前2022年4月期業績は、土木工事事業で次期予定の大型工事の前倒し発注があったことや選別受注を進めたことでIPO時予想を上方修正し、売り上げ353億7000万円(前々期15.8%増)、営業利益29億5200万円(同10.4%増)、経常利益29億500万円(同16.0%増)、純利益21億600万円(同23.0%増)と過去最高を更新して着地した。今2023年4月期業績は、この前倒し発注の反動で売り上げ330億円(前期比6.7%減)、営業利益27億5000万円(同6.9%減)、経常利益27億3000万円(同6.0%減)と減収減益転換を見込んでいる。ただ純利益は、保険解約返戻金の計上で21億600万円(同2.1%増)と連続して過去最高を更新し年間配当も120円に連続増配を予定している。
■配当利回り5.1%、PER5倍、PBR0.6倍の修正で全値戻しも
株価は、配当権利落ち後の上場来安値1945円から売られ過ぎ修正で底上げ、今期業績の減収減益予想も連続増配を手掛かりに2458円までリバウンドし、足元では25日移動平均線水準を固める動きを続けている。年間配当利回りは、5.10%と4月期・10月期決算会社のトップにランクされ、PERは5.6倍、PBRは0.68倍と割り負けている。上場来高値から上場来安値への調整幅の3分の1戻し水準にあるここからは、半値戻しの2400円台回復から初値奪回、全値戻しへと順次進もう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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