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概要:終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが4日続伸した。今週発表される米インフレ指標待ちとなっている。一方、英ポンドはイングランド銀行(英中央銀行)が国債市場安定化策の長期国債買い入れ措置の上限倍増を発表したものの4日続落した。
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが4日続伸した。今週発表される米インフレ指標待ちとなっている。一方、英ポンドはイングランド銀行(英中央銀行)が国債市場安定化策の長期国債買い入れ措置の上限倍増を発表したものの4日続落した。
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが4日続伸した。今週発表される米インフレ指標待ちとなっている。
13日に発表される9月の米消費者物価指数(CPI)は前年比8.1%と8月の8.3%から鈍化すると見込まれている一方、コアインフレ率は前月の6.3%から6.5%に上昇すると予想されている。
米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は10日、政策金利を3月までに4.5%近辺まで引き上げ、その後はインフレへの影響を評価しサプライチェーン(供給網)が回復する時間を確保するために同水準を維持するというのが連邦準備理事会(FRB)の力強いコンセンサスだと述べた。
ドル指数は0.3%高の113.14。ユーロ/ドルは0.4%安の0.9705ドル。
米労働省が7日発表した9月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月から26万3000人増加した。伸びは8月(31万5000人増)から鈍化したものの、市場予想の25万人増を上回った。失業率は3.5%と、前月から0.2%ポイント低下した。
コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は、雇用統計で労働市場の継続的な強さが示されたことにより「FRBは利上げ継続の自由裁量権を得た」と指摘。12日発表予定の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「政策当局者がインフレを抑制する上で米国と世界に深刻な経済的痛みを与えることになお前向きと示される可能性が高い」と述べた。
ポンド/ドルは0.2%安の1.1054ドル。9月26日には1.0327ドルと最安値を付けていた。
ロシアルーブルは7月7日以降で初めて1ドル=63ルーブルに下落。ウクライナの首都キーウやリビウなど複数の都市が10日朝、ロシアのミサイル攻撃を受け、建物などが損壊し民間人の死傷者が出た。クリミア半島とロシア本土とを結ぶクリミア大橋で8日起きた爆発の報復との見方が出ている。
豪ドル/米ドルは0.6275米ドルと2年半ぶり安値を付けた。終盤は1%超下げ0.6300米ドル。
日本円は24年ぶりの安値145.90円に向かう動きとなり、終盤は0.2%安の145.72円だった。
1週間の祝日を経て取引が再開されたオフショア人民元は1ドル=7.10元で寄り付き、その後7.1670元まで下落。終盤は、ドル/元は0.3%高の7.1539元だった。
ドル/円 NY午後4時 145.72/145.73
始値 145.51
高値 145.85
安値 145.45
ユーロ/ドル NY午後4時 0.9701/0.9705
始値 0.9691
高値 0.9745
安値 0.9686
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