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概要:■弱含み、米大幅利上げ継続の可能性高まる今週のユーロ・ドルは弱含み。 米国の9月生産者物価指数や消費者物価指数の予想を上回る伸びを受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ継続観測によるドル買い
■弱含み、米大幅利上げ継続の可能性高まる
今週のユーロ・ドルは弱含み。
米国の9月生産者物価指数や消費者物価指数の予想を上回る伸びを受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ継続観測によるドル買いが強まり、リスク選好的なユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。
ただ、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が楽観的な景気認識を示したことから、ユーロ売りは週末前に一服した。
取引レンジ:0.9633ドル-0.9808ドル。
■もみ合いか、域内経済の不透明感はさらに強まる
来週のユーロ・ドルはもみ合いか。
欧州中央銀行(ECB)は域内の記録的なインフレを抑制するため、金融引き締めの必要性に言及している。
ただ、域内経済の不透明感は増しており、企業景況感関連の経済指標が市場予想を下回った場合、ユーロ売り・米ドル買いが強まる可能性がある。
米国金利の先高観は後退していないこともユーロ下押しの要因となりそうだ。
予想レンジ:0.9550ドル−0.9850ドル
■堅調推移、日欧金利差拡大予想でユーロ買い強まる
今週のユーロ・円は堅調推移。
144円84銭まで上昇した。
米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ継続観測やクリミア大橋爆発への報復とするロシアのウクライナ攻撃激化を受けて株安となり、リスク回避のユーロ売り・円買いが先行した。
しかしながら、日本銀行の黒田総裁が大規模金融緩和を継続する意向を再表明する一方、欧州中央銀行(ECB)当局者からは大幅利上げ継続の発言が相次いだことから、リスク選好的なユーロ買い・円売りが大きく盛り返した。
取引レンジ:140円90銭−144円84銭。
■下げ渋りか、引き続き底堅いドル・円が下支え要因に
来週のユーロ・円は下げ渋りか。
欧州中央銀行(ECB)当局者は域内のインフレを抑止するため金融引き締めの必要性を強調。
ただ、域内経済への影響が懸念され、景況感関連の経済指標がさえない内容だった場合、リスク回避的なユーロ売り・円買いが強まる可能性がある。
一方で、日米金利差を意識したドル買い・円売りが続いており、円買い介入は警戒されているものの、ユーロ・円相場をサポートする要因に。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・18日:独・10月ZEW景気期待指数(9月:-61.9)
予想レンジ:143円00銭−146円00銭
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